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太宰治『人間失格』をリメイクした劇場版アニメ『HUMAN LOST 人間失格』が2019年公開決定、特報映像あり

2019/03/23 10:39掲載
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『HUMAN LOST 人間失格』ティザービジュアル ©2019 HUMAN LOST Project
『HUMAN LOST 人間失格』ティザービジュアル ©2019 HUMAN LOST Project
太宰治の小説『人間失格』をリメイクした劇場版アニメ『HUMAN LOST 人間失格』が2019年公開決定。特報映像が公開されています。

『踊る大捜査線』『PSYCHO-PASS サイコパス』の本広克行がスーパーバイザーを務め、監督は『アフロサムライ』『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』『BAYONETTA BLOODYFATE』などの木﨑文智、ストーリー原案・脚本は『マルドゥック・スクランブル』『天地明察』などの小説家・冲方丁が手がけます。アニメーション制作はアニメ『亜人』や劇場版アニメ『GODZILLA』シリーズなどのポリゴン・ピクチュアズ。

『HUMAN LOST 人間失格』は、医療革命により人が死を克服した昭和111年の東京が舞台。人々は体内のナノマシンと、それらをネットワークにより管理するS.H.E.L.L.体制により無病長寿を約束されていたが、その究極的な社会システムは、国家にさまざまなひずみを生み出していた。そんな中、薬物に溺れ怠惰な暮らしを送る大庭葉藏は、暴走集団と行動する謎の男・堀木正雄と共に特権階級の住む環状7号線内(インサイド)への突貫に参加し、激しい闘争に巻き込まれる……というストーリーです。



以下インフォメーションより

日本文学の傑作・太宰治「人間失格」が、
本広克行×木﨑文智×冲方丁×ポリゴン・ピクチュアズ
最高峰のクリエイター陣によって大胆に生まれ変わる――

破滅に至った一人の男の生涯を描く日本文学の金字塔――太宰治「人間失格」。
その深い死生観・文学性が今なお強烈な衝撃を与え続ける不朽の名作が、世界に誇る日本最高峰のクリエイター陣によってダイナミックにリメイクされる。

スーパーバイザーには「踊る大捜査線」「PSYCHO-PASS サイコパス」で社会現象を巻き起こした本広克行。

監督には「アフロサムライ」「バジリスク 〜甲賀忍法帖〜」『BAYONETTA BLOODYFATE』など唯一無二のセンスで国内外から高く評価される木﨑文智。

脚本には「マルドゥック・スクランブル」で日本SF大賞、「天地明察」で吉川英治文学新人賞ほか数々の賞を受賞した小説家・冲方丁。

キャラクターデザインには「PokemonGO」や「ファイアーエムブレム」など数々の名作ゲームやアニメーションの登場人物を生み出したコザキユースケ、コンセプトアートには「ファイナルファンタジーXI」や「メタルギア ライジング リベンジェンス」など国内外を問わず大規模プロジェクト参加する富安健一郎が手掛け、世界観を彩る。

そしてアニメーション制作は「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」や「トランスフォーマー プライム」など海外でも多数の賞を受賞し、アニメーション映画『GODZILLA』三部作、『BLAME!』と映像革命を起こし続けるポリゴン・ピクチュアズ。

太宰治生誕110周年を迎える2019年、最新・先鋭のクリエイティブによる、誰も観たことのない「人間失格」が世界を驚愕させる――

<宮野真守のコメント>

誰もが知る、太宰治の傑作「人間失格」を原案とした、日本発のダークヒーローが誕生しました! 本作は、最新の映像技術を駆使した痛快なアクションの中に、日本人だからこその精神性、わびさびのある世界観が展開される、まさに日本人にしか作れないエンターテインメント作品です。世の中に翻弄(ほんろう)され、「生」と「死」のなんたるかを突き付けられ、苦しみながら、それでも進んでいく葉藏の姿から、皆様にもぜひ、「生きる」とはどういうことか、感じていただきたいです。公開をお楽しみに!

<本広克行のコメント>

この著名な文学作品を近未来SFへ置き換えるにあたり、世界観に「現代」を反映させるための設定をいくつか提案しました。その後、脚本の冲方さんと木崎監督が作品にドライブをかけ、現場を支えてくださったスタッフの皆さんと共に長い長い道のりを踏破してついにここまでたどり着いたことへ、心から敬意を表します。まさに今、我々が直面している問題の数々が織り込まれた、見応えのある作品になっているので、ご期待ください。

<木崎文智監督のコメント>

近代古典文学「人間失格」を“SFエンターテインメント作品”として再構築する。「そんなことが可能なのだろうか」と、先の見えない深いもやの中をもがきながらの作業でもありました。多くのスタッフの尽力で製作した本作「HUMAN LOST 人間失格」も、原典と同じく多くの方々の心に刺さってくれることを切に願っております。

<冲方丁のコメント>

日本の古典文学をSFアクションとして再継承する試みはしばしばみられますが、本企画は中でも一段突き付けたものとなった、という予感を抱いています。実際どうであるかは視聴者や後世の批評家に判断を委ねるばかりですが、文芸サイドの担当者としては、多くの日本人が心の底で無意識に継承する社会的ビジョンを鋭く切り抜いた作品になったと感じています。「人間を失格する」という今なお刺激的な言葉の向こう側で我々が見いだしたもう一つの日本の未来を、どうかご覧ください。

<コザキユースケのコメント>

アニメーション映画「GODZILLA」3部作に引き続き、ポリゴン・ピクチュアズさんでの作品に参加させていただき、大変うれしく思います。今作、素晴らしい実績のスタッフの皆様と共に、見たことが無いような種類の迫力や不穏さをお届けできるかと思います。ぜひ、お楽しみにしてください。

<富安健一郎のコメント>

この作品の世界観表現(コンセプトアート)は、過去の中に未来を探すような冒険の旅でした。見たことのない完璧な世界を探して、不完全な世界観に限界まで攻め込みました。現代をサバイブする人に、この欠落(ロスト)した世界にジャックインしてほしいです。

<STAFF>
原案:太宰治「人間失格」より
スーパーバイザー:本広克行
監督:木﨑文智
ストーリー原案・脚本:冲方丁
キャラクターデザイン:コザキユースケ
コンセプトアート:富安健一郎
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
企画・プロデュース:MAGNET/スロウカーブ
配給:東宝映像事業部

<CAST>
大庭葉藏:宮野真守

©2019 HUMAN LOST Project