ブライアン・ウィルソン自伝 I Am Brian Wilson
ブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)の自伝『ブライアン・ウィルソン自伝 I Am Brian Wilson』がいよいよ発売に。DU BOOKSから3月15日発売。2016年に米国で出版された『I Am Brian Wilson: A Memoir』の日本語版。ジョージ・クリントンなどの自伝を手がけたベン・グリーンマンと共同執筆
■『ブライアン・ウィルソン自伝 I Am Brian Wilson』
ブライアン・ウィルソン (著), ベン・グリーンマン (その他), 松永良平 (翻訳)
3,000円(本体価格/税別)
ISBN 9784866470269
発売年月 2019年3月
版型 A5
ページ数 520ページ
製本 並製
<商品詳細情報>
20世紀を代表する音楽家が、
これまでの人生や、インスピレーションの源について綴った、
もっとも純粋なハーモニー。
ビーチ・ボーイズの舞台裏と、
『ペット・サウンズ』『スマイル』の創作過程。
そして、喪失と再生の物語。
録音芸術の領域を拡張し、
現在のポピュラー音楽界にもっとも影響を与えた音楽家。
「ポップ・ミュージックの世界で現存する天才をひとり挙げなくてはならないとしたら、わたしはブライアン・ウィルソンを選ぶ。《ペット・サウンズ》なくして《サージェント・ペパーズ》は作られなかった」――ジョージ・マーティン
「あんなサウンドのレコードなんて作れやしないよ。ブライアン・ウィルソン、あいつは四トラックでアルバムを作ってた。だけど、いま百トラックを使ったとしても、あいつみたいなアルバムは作れやしない」――ボブ・ディラン
ぼくの人生と、頭の中と、音楽について、語ろう。
無垢への憧憬から、青春の喪失。
70年代、80年代の心の病い、幻聴、ドラッグ、
バンドをとりまく環境変化。
しかし、ブライアンは何度も何度も何度も何度も何度も立ち直り、
ついには幻の名盤『スマイル』を完成させた。
アメリカ人の人生に第二幕なんてないにもかかわらず!
1960年代、ビーチ・ボーイズの結成メンバーとして、ブライアンはもっとも革新的であり、かつ永遠に残る録音芸術を作り出した。〈イン・マイ・ルーム〉〈カリフォルニア・ガールズ〉〈神のみぞ知る〉〈グッド・ヴァイブレーション〉といった名曲の数々。レコーディング・スタジオを楽器のようにコントロールし、複雑なハーモニー、シンフォニックな構造や、人生の喜びと、深い悲しみを描いた純真な歌詞によって、ポップ・ソングの可能性を拡張した。1970年代以降は、心の病いやドラッグ、バンドの浮き沈みにも影響され、20数年ものあいだ復帰と活動休止を繰り返した。しかし、その間も、日本では山下達郎、村上春樹をはじめ、世界中のアーティストたちに大きな影響を与え続けた。
いまや精力的なライヴ・アーティストとしても成功したブライアンは、本書で、創造と狂気の間で揺れながら闘ってきた自身のヒストリーをはじめて明らかにする。子ども時代、バンド・メンバー、心の中の悪魔のこと。自らのクリエイティヴの源泉。晴れやかで最高なカリフォルニア・ライフと弱り果てて最低の日々。自身の言葉と思考で綴られる本書は、この偉大な音楽家の歩みを鮮やかに照らし出す。混乱や不協和音をくぐり抜け、彼はついに、一冊の本という新しいハーモニーを作り上げたのだ。
<著者略歴>
ブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)
ビーチ・ボーイズのメイン・ソングライター。ポピュラー音楽においてもっとも尊敬される人物の一人。 ロック史上もっとも重要な録音芸術の創造と、20世紀のもっとも影響力のある作曲家として、2007年にケネディ・センター名誉賞を受賞。7人の子どもの父親。カリフォルニア州ビヴァリー・ヒルズに妻と在住。
<共著+訳者略歴>
ベン・グリーンマン(Ben Greenman)
フィクションとノンフィクションを手がけるベストセラー作家。クエストラヴとの共著『Mo 'Meta Blues』やジョージクリントンの回顧録『ファンクはつらいよ ジョージ・クリントン自伝』(DU BOOKS)など。「ニューヨーカー」にも執筆。妻と2人の子どもとブルックリン在住。
松永良平(まつなが・りょうへい)
1968年生まれ。ライター。著書に『20世紀グレーテスト・ヒッツ』(音楽出版社)、翻訳書にテリー・サザーン『レッド・ダート・マリファナ』(国書刊行会)。朝妻一郎『ヒットこそすべて』(白夜書房)、『音楽マンガガイドブック』(DU BOOKS)『ロック画報 特集カクバリズム』 (ele-king) などの編集も手掛ける。