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書籍『ヨット・ロック AOR、西海岸サウンド黄金時代を支えたミュージシャンたち』発売

2019/02/15 13:38掲載(Last Update:2019/03/08 16:17)
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ヨット・ロック AOR、西海岸サウンド黄金時代を支えたミュージシャンたち
ヨット・ロック AOR、西海岸サウンド黄金時代を支えたミュージシャンたち
ロック史が語らない、あの時代。メロウで、スムースで、ソフトな音楽をミレニアム世代が再評価。それが、ヨット・ロック。70年代、80年代の名曲をつくったミュージシャン総勢53名が語った書籍『ヨット・ロック AOR、西海岸サウンド黄金時代を支えたミュージシャンたち』がDU BOOKSから3月22日発売予定。豪華メンツ(&一発屋)がAOR、ウェスト・コースト・ロック黄金時代を語る
■『ヨット・ロック AOR、西海岸サウンド黄金時代を支えたミュージシャンたち』
グレッグ・プラト (著), 高橋芳朗(解説) (著), 長谷川町蔵(解説) (著), 奥田祐士 (翻訳)

※以下インフォメーションより

ロック史が語らない、あの時代。
メロウで、スムースで、ソフトな音楽をミレニアム世代が再評価!
それが、ヨット・ロック!
70年代、80年代の名曲をつくったミュージシャン総勢53名が語った永久保存版。

日本版解説:高橋芳朗
ヨット・ロック・ドラマ解説:長谷川町蔵

豪華メンツ(&一発屋)がAOR、ウェスト・コースト・ロック黄金時代を語る!
ボズ・スキャッグス、スティーリー・ダン(ウォルター・ベッカー)、イーグルス(ドン・フェルダー)、ホール&オーツ(ジョン・オーツ)、TOTO(デイヴィッド・ペイチ)、ロギンズ&メッシーナ、ルパート・ホルムズ、ロビー・デュプリー、アメリカ(デューイ・バネル)、オーリアンズ(ジョン・ホール)、ファイアーフォール(リック・ロバーツ)、キャプテン&テニール、リック・ロバーツ、アンブロージア(バーリー・ドラモンド)、プレイヤー(ピーター・ベケット)、シュギー・オーティス…など総勢53名!

ヨット・ロック(Yacht Rock)とは?
日本でいうAOR的な音楽のこと。2005年に配信されたインターネットのコメディ・シリーズが口コミで広まり、「ヨットに乗るヤッピーが聴きそうな音楽」という、揶揄的なフレーズだったこの言葉が、アメリカの若い音楽リスナーやDJたちが、あらためてこのジャンルにスポットを当てるきっかけとなった! そして、Numeroのようなレーベルまでもが、ヨット・ロック系アーティスト(ネッド・ドヒニーなど)の再発を積極的に進めるといった事態が起きてしまったのだ! ! ちなみにドラマの内容は、真のヨット・ロックを創作しようとするマイケル・マクドナルドと、ホール&オーツなど商業ロックに取り込まれる仲間たちとの確執や、すったもんだを描く偽ドキュメンタリー風コメディである(長谷川町蔵氏による巻末解説参照)。

書籍連動企画第一弾!
ワーナーミュージックから4/24 に日本初のヨット・ロックのコンピレーションCD『ディス・イズ・ヨット・ロック』も発売決定!

●「ヨット・ロック」は、ちょっとからかいの意味もあるかもしれないど、基本的にはぼくらが(ヒットに恵まれて)いい暮らしをしていて、スタジオの予算にも事欠かなかったことをほのめかす言葉だ。女、車、ドラッグに、ヨット。――ロビー・デュプリー

●ヨット・ロックという言葉は、いいなと思ってるよ。でも、ダリルは嫌っているし、マイケル・マクドナルドは無視している。――ケニー・ロギンス

●俺たちはハーモニック・ファンクだ。――ジョン・ホール(オーリアンズ)

●曲づくりの質はまちがいなく高かった。曲が生き残っているのは、メロディや強力なフックのおかげなんだ。――クリストファー・クロス

●MTV以前のラジオの時代は、ルックスは関係なかった。たとえばホール&オーツの場合、ダリルはとてもフォトジェニックな男だった。でもクリストファー・クロスはそうじゃないだろ。――マシュー・ワイルダー

〈目次〉
出航の前に ヨット・ロックはパンクより攻撃的だ!

イントロ ロック史が語らなかったあの時代の音楽

本書に登場するクルーたち

1章 ヨット・ロック 夜明け前
2章 ビーチ・ボーイズの名誉〝船長〟―ダリル・ドラゴンの回想
3章 AMラジオの主役たち―ミュージシャンが語るヨットの乗員とは?
4章 ヨット・ロック界のファンタスティック・フォー
5章 ヨット・ロックのMVPはマイケル・マクドナルド?
6章 プロデューサーとしてのリンジー&スティーヴィー(フリートウッド・マック)
7章 曲づくりの技法
8章 セッション・ミュージシャンはヨットの救命士だ!
9章 俺たちのファッション
10章 パーティー!
11章 ブームの絶頂期はいつ?
12章 70年代のプレイリスト
13章 80年代のプレイリスト
14章 ヨット・ロックの“アンセム"誕生――ルパート・ホームズ〈エスケイプ〉制作秘話
15章 ニャット・ロックとは?
16章 ヨットに乗り損なった男たち
17章 アルバムはジャケットだ!
18章 ブームはなぜ去ったのか?
19章 21世紀の復活――「ヨット・ロック」誕生
20章 ビリー・ジョエルのレッキング・クルー
21章 クリストファー・クロスVSディープ・パープル――ソフト・ロックVSハード・ロック
22章 時の試練
23章 ヨット・ロック、ブルー・アイド・ソウル、それともメロウ・ロック……

<著者について>

●グレッグ・プラト
ニューヨーク州在住のジャーナリストで、「ローリングストーン」、「クラシック・ロック」、「ヴィンテージ・ギター」などの有名な雑誌に寄稿している。『Grunge is Dead』、『Shredders!: The Oral History Of Speed Guitar (And More)』、『MTV Ruled the World: The Early Years of Music Video』などの著書があり、TV、ラジオの出演も多い。

●翻訳:奥田裕士(おくだ・ゆうじ)
1958 年、広島生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業。雑誌編集をへて翻訳業。主な訳書に『ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』『ポール・マッカートニー 告白』『スティーリー・ダン・ストーリー』『ロビー・ロバートソン自伝』などがある。