HOME > ニュース >

『8K完全版 2001年宇宙の旅』がNHK BS8Kで放送決定、オリジナル70mmフィルムから8K化

2018/10/25 04:26掲載(Last Update:2018/10/25 06:18)
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
2001年宇宙の旅 (c)Turner Entertainment Company
2001年宇宙の旅 (c)Turner Entertainment Company
映画『2001年宇宙の旅』がオリジナル70mmフィルムから8K化。12月1日に本放送がスタートするNHK BS8Kにて『8K完全版 2001年宇宙の旅』が12月1日に放送されます。また2019年3月には『8K版 マイ・フェア・レディ(仮)』もNHK BS8Kで放送予定。いずれの作品も8Kでのテレビ放送は世界初。

以下プレスリリースより

70mmのSF超大作を世界初の8K放送!
映画史上の金字塔・SF映画の最高峰
「8K完全版 2001年宇宙の旅」
NHK BS8Kで12月1日(土)午後1時10分〜放送


●圧倒的な映像美にあふれたハリウッド超大作を8Kで放送
謎の物体・モノリスと人類との出会い、宇宙船ディスカバリー号の木星への旅...、哲学的な物語と、リアリティとイマジネーションにあふれた映像で見るものを圧倒した映画「2001年宇宙の旅」(1968)。製作・監督は完璧主義者といわれたスタンリー・キューブリック。今なおSF映画の最高峰にして映画史上の傑作として、その後の映画はもちろん、映像の在り方そのものに大きな影響を与えている。「2001年宇宙の旅」は、破格の超大作として製作され、巨大なスクリーンで上映するために、当時最高のクオリティの70ミリフィルムで撮影された。70ミリフィルムは4Kを超える情報量を有し、8K並みのクオリティを持つとされている。現在、70ミリフィルムを劇場で楽しむことは非常に限られているが、今回、70ミリフィルムのポテンシャルを十分に生かし切ることができる8Kでのテレビ放送は世界初となる。

●半世紀前の公開当時の衝撃を8Kテクノロジーで再現
「2001年宇宙の旅」は、今から半世紀前の1968年に公開された。オリジナルのネガは温度や湿度など徹底した管理の下、厳重に保管されてきたが、50年の歳月により、フィルムの劣化や傷なども発生していた。NHKは、この傑作の世界初の8K放送を呼びかけ、それに応えて、現在作品を管理しているワーナー・ブラザースが、専門の作業チームに修復・8K化を依頼、フィルムの傷などを丹念に修復し、漆黒の宇宙空間や謎の物体・モノリス、クライマックスの極彩色の場面など、すべての色彩を検証、細かく補正して、初公開時の映像と音声にできるだけ近づけるようレストアを行った。まるで宇宙空間を旅しているような臨場感、作業チームも8K版の出来栄えに思わず息をのんだという。スタンリー・キューブリック監督が、細部に至るまで完璧に作りあげた世界が、8Kの高精細な映像で、これまで以上に鮮明に見るものに迫る。

70mmの鮮やかな色彩が8Kでよみがえる!
ミュージカル映画の傑作中の傑作!
「8K版 マイ・フェア・レディ」(仮)
NHK BS8Kで2019年3月放送予定


●70ミリで製作された傑作ハリウッドミュージカル映画を8K放送!
下町の貧しい花売り娘・イライザが一流のレディに変身していくミュージカル・コメディー「マイ・フェア・レディ」(1964)。主演オードリー・ヘプバーン、共演レックス・ハリソン、アカデミー作品賞はじめ8部門を受賞し、映画史上の傑作として、今も多くのファンに愛されている。この作品も当時最高のクオリティである70ミリフィルムで撮影され、巨大スクリーンで上映された。現在、70ミリフィルムを劇場で楽しむ機会は非常に限られているが、今回、70ミリフィルムのポテンシャルを十分に生かし切ることができる8Kで、世界初のテレビ放送をする。

●カラフルな衣装、華やかな美術、豪華けんらんの映像が8Kでより鮮明に!
今から54年前、1964年に公開された「マイ・フェア・レディ」は、アメリカ映画最高の映画作家の一人、ジョージ・キューカー監督のもと、超一流のスタッフ・キャストが結集して製作された。とりわけ、イギリスの写真家でデザイナーのセシル・ビートンがてがけたカラフルで華やかな衣装と美術は、映画史上屈指とされている。この作品も、製作から半世紀以上の歳月が経過し、フィルムの劣化や傷などが発生していた。NHKでは、この作品も8Kでの放送を呼びかけ、それに応えて、現在作品を管理しているCBSから依頼を受けたハリウッドの専門作業チームが、オリジナルネガを8Kでスキャンし、フィルムの傷や汚れなどをデジタルで修復、色彩を細かく検証、補正を行った。8Kの高精細な映像で、ヘプバーンやハリソンの表情や演技、次々登場する衣装の質感や、入念に作りこまれた美術・セットの細部まで、半世紀以上前に作られたとは思えない、鮮明でゴージャスな映像が8Kで表現されている。

*Licensor/配給元:CBS Studios International

詳細は以下でご覧になれます(PDF)。
https://www.nhk.or.jp/pr/keiei/shiryou/soukyoku/2018/10/001.pdf


またNHK BS4Kでは、黒澤明、溝口健二、小津安二郎の名作を、4K映像で6週連続放送する「4Kシアター」を12月8日から毎週土曜に放送します

<放送スケジュール>
・12月8日(土)「羅生門 4Kデジタル修復版」(黒澤明監督作品1950年製作)
・12月15日(土)「乱 4Kデジタル修復版」(黒澤明監督作品1985年製作)
・12月22日(土)「雨月物語 4Kデジタル修復版」(溝口健二監督作品1953年製作)
・12月29日(土)「山椒大夫 4Kデジタル修復版」(溝口健二監督作品1954年製作)
・1月5日(土)「近松物語 4Kデジタル修復版」(溝口健二監督作品1954年製作)
・1月12日(土)「浮草 4Kデジタル修復版」(小津安二郎監督作品1959年製作)