坂本龍一がお気に入りのレストランのためにプレイリストを制作。ニューヨーク・タイムズ紙によれば、このレストランで流れる音楽があまりにも酷いため、坂本龍一がレストラン側に選曲を引き受けると提案して実現したそうです。
このレストランは、坂本龍一の自宅近くにあるというニューヨークのマレーヒルにある「Kajitsu」。坂本龍一はニューヨーク・タイムズ紙のインタビューの中で、シェフに「あなたの料理は大好きだし、あなたを尊敬しているし、このレストランも大好きだけど、音楽は嫌いだ」と提案したといい、「彼らのBGMがあまりにも酷い、酷い...ブラジルのひどいポップミュージックと古いアメリカン・フォーク・ミュージック、マイルス・デイヴィスのようないくつかジャズが混在している」と語っています。
坂本龍一は、同レストランのシェフ、Hiroki OdoにEメールで「誰がこれを選んでいるの?このひどい寄せ集めのミックスは誰の判断?私にやらせて。あなたの料理は桂離宮と同じくらい素晴らしい...だが、レストランの音楽はトランプタワーのようなものだ」と伝え、ノーギャラで選曲を引き受けると提案し実現しています。
坂本龍一がニューヨークの音楽プロデューサーRyu Takahashiと共に手がけたプレイリストには、
ヨハン・ヨハンソン(Jóhann Jóhannsson)、
コリン・ステットソン(Colin Stetson)、
エイフェックス・ツイン(Aphex Twin)、
ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー(Oneohtrix Point Never)、
ニコラス・ジャー(Nicolas Jaar)ほか計47曲が選ばれています。
また坂本龍一は、このレストランのシェフ、Hiroki Odoの新たなレストランに“チーフ・プレイリスター”として招かれています。
ニューヨーク・タイムズ紙は「Kajitsu」プレイリストをSpotifyで再現しています。
YouTubeプレイリストもアップされています