The Coral / Move Through The Dawn
ザ・コーラル(The Coral) が新アルバム『Move Through The Dawn』を海外で8月17日、日本で9月5日に発売。リリース元は海外はIgnition Records、日本はソニー・ミュージック。
スタジオアルバムのリリースは2016年の『Distance Inbetween』以来。新作はバンドとリッチ・ターヴィーによる共同プロデュースで、レコーディングはリバプールのParr Street Studiosで行われています。
新曲「Sweet Release」のミュージックビデオあり
VIDEO
またキーボーディストのニック・パワーは3作目となる新しい本『Into The Void』を執筆。こちらはエバック(Ebacc)よりアルバムと同時に出版されます。
以下インフォメーションより
『Into The Void』は、5年の活動休止を経たのちに登場した『Distance Inbetween』のレコーディング、リリース、ツアーについての、本人による洞察力豊かで、楽しく、そして示唆に富む報告である。 ・・・・・・・・・・・・・・・ ツアー中、突如ものごとがすっきり明瞭になるときがある。まだ夜も明けない時間に舗装された一本道を幽霊のように半分眠った状態で進んでいると、それは集団幻覚のように全員に訪れるのだ。 リーズとニューカッスルを結ぶ高速道路を進んでいた僕たちは、次のアルバムのプロダクションについて話し合っていた。午前2時ごろ、エンジェル・オブ・ザ・ノース(巨大な彫刻の名前)を通り過ぎたところだった。巨大な鉄のセイレーン(ギリシャ神話の海の妖精)と、タインサイド方面へ向かって開く異教徒的なゲートウェイである。あれほどミステリアスなものを見てしまうと、考え方も変わるというものだ。 誰もお互いの顔を見ることができない。僕たちは暗闇の中、興奮気味に話す声に過ぎないが、いきなり生を受けたかのようにこんな話をしている。 「最近たくさんギターを録音しているんだ。ストレートにデスクに繋いでね。アンプから音が漏れないんだ。信じられない音がするよ」 「ぜひ新作でそれをやってみよう」 「昔僕たちが聴いていたリンジー・バッキンガムの一連のヘンテコなソロ作品みたいにね。あんな感じなんだ。あるいはジェフ・エメリック。解るだろ?すごくドライで存在感があるんだ」 「その路線で行くんだったらとにかく抑えることなくやることだな。既にいくつかいい曲もあるし」 「そうだね。今回はもうすこし曲ベースのものを目指すべきだな、ちょっと趣向を変えて。サーフっぽい感じとか。スランディドノ(ウェールズの町)にいるビーチ・ボーイズ。フィル・スペクターとラモーンズ。70年代のディオン。奇妙なメキシコの漫画」 「それって前のアルバムの真逆に近いじゃないか」 「でないと同じことの繰り返しになってしまうだろう?」 「リスクではあるけど、ぜひやってみよう」 「たくさん破棄してやり直せばいいんじゃないかな」 「全部?」 「ああ」 「スタジオはもうブッキングされているのに?」 「知るか」 「やろうぜ」 ニック・パワー 著書『イントゥ・ザ・ヴォイド』より抜粋 ・・・・・・・・・・・・・・・
●『Move Through The Dawn』
1. Eyes Like Pearls
2. Reaching Out For A Friend
3. Sweet Release
4. She's A Runaway
5. Strangers In The Hollow
6. Love Or Solution
7. Eyes Of The Moon
8. Undercover Of The Night
9. Outside My Window
10. Stormbreaker
11. After The Fair