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米国 CD&レコードがデジタル・ダウンロードの収入を上回る 2011年以来

2018/03/26 05:15掲載
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US Music Industry Revenues 2017 - Source: RIAA
US Music Industry Revenues 2017 - Source: RIAA
アメリカレコード協会(RIAA)が2017年末の収入報告を発表。それによれば、デジタル・ダウンロードの収入は前年より25%減少し13億ドルとなり、同じく前年より減少したものの4%減の15億ドルであったフィジカル・メディア(CDやアナログレコードなど)の収入よりも少なくなっています。デジタル・ダウンロードがフィジカル・メディアよりも収入が少ないのは2011年以来。RIAAによれば、デジタル・ダウンロードは3年連続で2桁の減少を記録しています。報告によれば、米国での2017年のCDの収入は6%減少の11億ドル、アナログレコードの収入は10%増の3億9,500万ドルです。

音楽業界ではストリーミングサービスが勢いを増しており、2016年に初めて米国の音楽産業の収入の半分がストリーミングによるものとなりましたが、2017年は前年よりも50%以上増加して全体の3分の2にあたる57億ドルがストリーミングによる収入となっています。RIAAによれば、2017年の米国の音楽業界全体の収入割合はストリーミングが65%、フィジカル・メディアが17%、デジタル・ダウンロードが15%です。

ストリーミングサービスはSpotifyやApple Musicなどが人気ですが、米メディアThe Vergeなどによれば、例えばEcho端末からしか利用できない「Amazon Music Unlimited」のEchoプランなど、何らかの制限があるストリーミングサービスの利用者も増えているそうです。

●アメリカレコード協会(RIAA) 2017年末の収入報告(PDF)
http://www.riaa.com/wp-content/uploads/2018/03/RIAA-Year-End-2017-News-and-Notes.pdf