Iron Maiden / The Number of the Beast
アイアン・メイデン(Iron Maiden) が1982年に発表した「Hallowed Be Thy Name」(アルバム『The Number of the Beast』に収録)。一年近く争われていた同曲のソングライティング訴訟が3月12日に和解しています。
「Hallowed Be Thy Name」は歌詞の一部を、この曲を書いた
スティーヴ・ハリス(Steve Harris) がファンだった、英国のプログレ・バンド、ベケット(Beckett)の「Life's Shadow」(1974年)から引用しています。
スティーヴ・ハリスの見解としては「Life's Shadow」の作者のひとり、ロバート・バートンとは以前に合意して解決していましたが、もうひとりの作者ブライアン・クイン(当時はブライアン・インガム)は弁護士のバリー・マッケイを通じて自身にも楽曲の権利があると主張し、取り分を求めていました。
今回の和解で、訴えられたアイアン・メイデンのメンバー2人、スティーヴ・ハリスとデイヴ・マーレイは、原告全員に訴訟費用を支払ったほか、法的費用と損害賠償金を支払っています。金額は計900,000ポンド(1億3300万円)とも言われています。またブライアン・クインとロバート・バートンは今後、「Hallowed Be Thy Name」のソングライティング・クレジットにも名を連ねることになるようです。
アイアン・メイデンの広報担当者は「ブライアン・クインは、バリー・マッケイが主張しているような、この6つの行を40年以上前に書いた人物だとは考えていない。しかし、増え続ける弁護士費用や、訴訟に莫大な費用がかかることから、不本意ではあるがこの訴訟に関してマッケイと和解することは実利的でした」とコメントしています。
なお、今回の和解にも関わらず、バリー・マッケイ弁護士は、スティーヴ・ハリスとデイヴ・マーレイに対する著作権侵害訴訟を今後も起こす考えを持っていると伝えられています。
以下は今回問題となった2曲の音源
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