ローランドが伝説的なリズムマシン『TR-808』や『TR-909』のサウンドを精密に再現し、さらに最新のサウンドと組み合わせた音色で新しい音楽表現を実現するリズム・パフォーマー『TR-8S』のリリースを発表。ライヴ・パフォーマンスでも活躍する最新型リズムマシンで3月24日に発売されます。
以下プレスリリースより
ローランド株式会社は、ダンス・ミュージックに欠かせない歴史的な名器として人気の高いリズムマシン「TR-808」や「TR-909」のサウンドを精密に再現し、さらに最新のサウンドと組み合わせた音色で新しい音楽表現を実現するリズム・パフォーマー『TR-8S』を、2018年3月24日(土)に発売します。
リズム・パフォーマー『TR-8S』
『TR-8S』演奏イメージ
ヒップホップやハウス、テクノなどダンス・ミュージックの隆盛期における音楽制作に活躍したリズムマシン「TR-808」や「TR-909」は、発売以来30年以上にわたり、その独特のサウンドが多くのアーティストに愛され、現在の音楽シーンでもさまざまな楽曲に使用されています。しかしながら、「TR-808」「TR-909」は、経年による消耗や中古市場における価格上昇などで入手が困難な状況です。市場ではその音色を模したハードウェアやソフトウェアが多くのメーカーから発表されていますが、オリジナル・メーカーであるローランドへ「TRシリーズ」音色の再現を求める強い声がありました。
このような要望に応え、ローランドは、2014年に新たに「AIRAシリーズ」を発表。代表機種である「TR-8」は、「TR-808」「TR-909」の音色はもちろん、アナログ回路の振る舞いまでを独自技術「ACB(Analog Circuit Behavior)」で忠実に再現し、アナログのサウンドと、デジタルならではの機能を兼ね備えた先進的な楽器として世界中で高く評価されています。
このたび発売する『TR-8S』は、「TR-8」の基本機能を継承しつつ、ミュージシャンやクリエーターからのさらなる要望に応えて音質・機能を強化したハイグレード・モデルです。パワーアップした新開発の音源を搭載し、「TR-808」「TR-909」をはじめとする歴代「TRシリーズ」の音色も新たにブラッシュアップしました。また現在のダンス・ミュージックに対応する最新サウンドやリズム・パターンも多数内蔵。さらに、ユーザー自身が本体に好みのオーディオ・サンプルを取りこむことも可能です。ビンテージのサウンドと、最新のサウンドを組み合わせたユーザー独自のドラム・キットを作ることができ、これまで以上に創造性豊かな音楽制作を行えます。また、『TR-8S』は、視認性に優れ、好みのカラーに設定可能なLEDフェーダーやつまみの操作で音色に変化を加えたり、エフェクターを駆使して音色を劇的に変化させるなど、印象的なパフォーマンスをリアルタイムに行うことが可能です。リズムの各音色を個別に出力できる8系統の出力端子も装備し、ミキサーなどの外部機器と組み合わせた音作りにも対応。USBケーブルでパソコンと接続すれば、音楽制作ソフトウェアと連携してデジタル・レコーディングを行うなど、ライブ・パフォーマンスから音楽制作まで、さまざまな場面で活躍します。
製品プロモーション動画:
●こんな方にオススメ
・音楽制作やライブ・パフォーマンスにおいて、創造性を刺激する最先端のリズム・トラックを求めるミュージシャンやクリエーター
●ここがポイント
・「TR-808」などダンス・ミュージックに欠かせないリズムマシンの音色を精密に再現。好みのサウンドを取り込んでオリジナルの音作りも可能
・ライブ・パフォーマンスで映える、「TR-808」をイメージした印象的なパネル・デザインと優れた操作性。パソコンと連携しての音楽制作でも活躍
■リズム・パフォーマー 『TR-8S』
価格:オープン価格
発売日:2018年3月24日(土)
初年度販売予定台数(国内/海外計):7,000台
<伝説のリズムマシンを回路の動作特性まで精密に再現>
1980年代以降に隆盛を極めたヒップホップやハウス、テクノなどの音楽シーンにおいて、「TR-808」や「TR-909」をはじめとするローランドのリズムマシンは、アナログ回路から生み出される重厚な低音、機械的ながら独特なグルーブ感、望み通りのリズム・パターンを作成できる自由度などが評価され、革新的な楽器として多くのアーティストに愛用されました。それらのサウンドは、現在の音楽シーンにおいても重用され、市場では“TRサウンド”を収録した楽曲制作用のオーディオ素材なども数多く流通しています。
『TR-8S』は、オリジナル機設計当時の仕様書や実際の回路を徹底的に解析し、単なる音色の複製にとどまらず、アナログ回路特有の振る舞いまでを、独自技術「ACB(Analog Circuit Behavior)」(※)により細部まで精密に再現しています。また、『TR-8S』は、当時のシリーズ代表機種である「TR-808」「TR-909」のほかに、「TR-606」「TR-707」「TR-727」という個性あふれるラインアップもACBで再現。伝説のリズム・サウンドを存分に使って音楽制作を行えます。
☆「TR-808」
1曲分のリズムを自由に作成できる画期的なリズムマシンとして1980年に発売。当時のミュージシャンやプロデューサーの音楽制作に大きな影響を与えました。歯切れのよいスネア、重低音のバス・ドラム、特徴的なカウベルやハンドクラップ(手拍子)など、その独特なサウンドは、発売後30年経った今もなお、根強く支持されています。
☆「TR-909」
1983年に「TR-808」の後継として登場した、アナログとデジタルのハイブリッドな音源による個性的なサウンドが特長のリズムマシン。1980年代後半から隆盛したハウスやテクノなどのダンス音楽において欠かすことのできないものとなり、現在も多くのアーティストに愛用されています。
※ACB(Analog Circuit Behavior)
アナログ時代の電子楽器を、最高の状態で現代に蘇らせるローランド独自の技術です。従来のモデリング手法とは大きく異なり、オリジナル製品の設計図からアナログ・パーツひとつひとつの特性を丁寧に解析して再現。解析したパーツを、当時の設計仕様と同様に組み合わせることで、動作時の回路の振る舞いによる音色特性までを精密に表現します。さらに、「AIRAシリーズ」に搭載している膨大な演算能力を持つ最新DSPにより、当時の電子楽器では物理的に不可能だった高次元のパフォーマンスを可能にしています。
<好みのサウンドを取り込み最先端のリズム・トラックを創り出す>
『TR-8S』は、「TR-808」をはじめとする往年のサウンドのみならず、300種類以上の最新のサウンドを搭載。さらに、ユーザー自身で用意したオーディオ・ファイルを本体にインポートし、音源として使用可能です。これらの音色は、自由に組み合わせてオリジナルのドラム・キットを自由に構築でき、個性あふれるリズム・トラックを作成することができます。
また、バリエーション豊かなリズム・パターンも多数内蔵。テクノ、ハウスなどのオーソドックスなスタイルはもちろん、最新のEDMまで、さまざまなダンス・ミュージックを創り出します。
『TR-8S』は、ダンス・ミュージックで重要な曲へのアクセントもスムーズに加えることができます。本体のつまみを操作して、音色ごとにチューニング(音程)やディケイ(音が減衰するまでの時間)をリアルタイムで変化させることが可能。パートごとに用意されたコントロールつまみには、任意のパラメーターを割り当てることができ、例えば、スネアの響き方や、バス・ドラムの立ち上がりなどを調整できます。また、内蔵エフェクトのパラメーターも割り当てられるので、ディレイ(エコー)やリバーブなど、多彩なエフェクトを駆使した音色変化を楽しめます。さらに、瞬時にテンポの変更や、リバース(逆方向)再生も可能。インポートしたオーディオ・ファイルも含め、すべての音色にあらゆる効果をシームレスにかけることができ、ライブ・パフォーマンス時にインパクトのある演出が可能です。
<アーティストの創造性を刺激する「AIRA シリーズ」>
近年の主流であるコンピューターを中心にした音楽制作現場での利便性と、ライブ・パフォーマンスで求められるハードウェアならではのリアルタイムな演奏性の両立をコンセプトに 2014年に誕生。新時代のダンス・ミュージック・シーンにおいて最先端のサウンドと、革新的なパフォーマンス性をアーティストに提供しているシリーズです。
詳細は以下のURLのページでご覧になれます。
https://www.roland.com/jp/products/tr-8s/