『ブレードランナー』を特集した『kotoba(コトバ) 2018年 冬号』が集英社から3月6日発売。渡辺信一郎、ハンプトン・ファンチャー、樋口真嗣、荒木飛呂彦らのインタビューを掲載。
●『kotoba(コトバ) 2018年 冬号』
特集
ブレードランナー 2019-2049
1982年の公開以来、SFの枠を超え、映画ファンのみならず、哲学者、科学者など、世界中の人々を思索の森へと導いてきた『ブレードランナー』。
その続編として、新たな才能と技術の精緻を結集し、昨年、世に放たれた『ブレードランナー 2049』。
二つの作品は、現代社会に何を問いかけ、どのように我々の知的好奇心を刺激してきたのか?
映画の原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』の小説世界へも斬り込みながら、レプリカントと人間をめぐる、新たな知の冒険に踏み出す。
パートI ブレードランナーを読み解く
内田 樹 レプリカントの人間性について
渡辺信一郎 『ブラックアウト2022』は、いかにして生まれたのか
ハンプトン・ファンチャー独占インタビュー 創造主が語るブレードランナー秘話
荒木飛呂彦 ブレードランナーに見る、融合と境界
中条省平 メビウスから『ブレードランナー』へ―
樋口真嗣 せめぎ合う才能と合力の結晶
長谷川町蔵 ドゥニ・ヴィルヌーヴ――人間の妄執を描く男
塩澤快浩 サイバーパンクの源流
添野知生 ブレードランナー年譜
パートII ブレードランナーを科学する
松原 仁×池上高志 科学は「人の似姿」を生み出せるのか?
倉谷 滋 「ブレードランナー世界」に住めない生物学者の苦悩
吉川浩満 レプリカントに人間を学ぶ
藤原帰一 『ブレードランナー』のアメリカ
パートIII フィリップ・K・ディックの作品の魅力を探る
清水直樹 ディックの作品は、なぜ古びないのか
小川 哲 伊藤計劃とフィリップ・K・ディック
阿部重夫 レイチェル「妊娠」考
大森 望 『ブレードランナー』を観た後に読みたいフィリップ・K・ディック作品ガイド
[新訳]フィリップ・K・ディック 「彼女が望んだ世界」
[対談]
布施祐仁×三浦英之 ジャーナリストはどのように『日報隠蔽』に斬り込んだのか
亀渕昭信×鈴木敏夫 ぼくたちはどのように働いてきたか
[インタビュー]
堀内進之介 人工知能時代に私たちはどう生きるのか?
[連載]
大岡 玲 写真を読む
山下裕二 美を凝視する
高坂はる香 インドはオペラを歌う~西洋クラシック音楽で大国を読む
井出 明 ダークツーリズムと世界遺産
泉賢太郎 生痕化石を探せ! 地層ブラブラ
池澤夏樹 理科のレッスン
浜 矩子 通貨という不思議
井手英策 新自由主義と僕たちの自由
高野秀行×清水克行 世界の名著とハードボイルド読書会
四方田犬彦 女王の肖像
松本 修 方言分布図でたどる日本の心
川添善行 空間を再考しよう
鹿島 茂 テンプル騎士団の遺産
久世番子 文豪カフェーめぐり
[kotoba倶楽部]
著者インタビュー 野矢茂樹『大人のための国語ゼミ』
大村次郷 悠久のコトバ
山口 進 人は何を食べてきたか
町山智浩 映画の台詞