
Jack DeJohnette in 2006. Photograph: Andrew Lepley/Redferns
マイルス・デイヴィス、ソニー・ロリンズ、チャールズ・ロイドなどのスターと共演し、ジャズ界の真の巨匠の一人として称賛されたジャズドラマー、
ジャック・ディジョネット(Jack DeJohnette)が死去。英ガーディアン紙は、彼の多くの作品をリリースしたレーベル、ECMの広報担当者にディジョネットが亡くなったことを確認し、彼のパーソナル・アシスタントは死因は、うっ血性心不全であると同紙に伝えています。83歳でした。
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【update:2025/10/28 1:01)】
ディジョネットの公式SNSアカウントにて訃報の声明が発表されました。
「深い悲しみとともに、ジャック・ディジョネットの逝去をお知らせいたします。彼はニューヨーク州キングストンの病院で、妻や家族、親しい友人に見守られながら息を引き取りました。ジャックはNEAジャズ・マスターでした。彼のレガシーは永遠に語り継がれるでしょう」
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【以下、オリジナル投稿の続き】
ディジョネットが亡くなったという情報がこの24時間以内にネットに拡散され、それを受けて、複数のアーティストがSNSで追悼していました。その時点ではオフィシャルな発表はありませんでしたが、残念ですが、ディジョネットが長年所属していたレーベル ECM が訃報を確認しています。
ジャック・ディジョネットは1942年にシカゴで生まれ、5、6歳の頃からピアノを弾き始め、10代前半にドラムも手にした。「ピアノとドラムは打楽器の仲間だ。両者は切り離せない。一方を学べば、もう一方にも役立つのだ」と彼は後に語っていた。
1960年代半ばよりキャリアをスタートさせ、60年代後半よりチャールス・ロイドのグループ等で活動後、69年にマイルス・デイヴィスの『Bitches Brew』に参加した。半世紀以上に渡ってシーンの先端を走り続け、マイルス、ビル・エヴァンス 、キース・ジャレット、ジョン・コルトレーン、ゲイリー・ピーコックらレジェンド達と共演を重ねるだけでなく、エスペランサ・スポルディングやライオネル・ルークら若い世代とも積極的に組んでいた。つねに安住することなくモダンジャズの可能性を追求し続けた真の巨匠の一人だった。