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コンサート中 近くでずっと続く「おしゃべり」に対策は必要か? 英国の大臣 観客からの苦情を受けて政府所有会場での対策を検討中

2025/10/13 20:25掲載
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Concert Audience
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コンサート中、近くでずっと続く「おしゃべり」に対策は必要か? 英国では、政府所有のコンサート会場での公演中の「おしゃべり」を減らすための対策が、一部の観客からの苦情を受けて検討されています。

英BBCによると、教育・スポーツ・文化大臣のダフニー・ケインは、マン島のダグラスにあるヴィラ・マリーナのロイヤル・ホールでの公演前に、会話を控えるよう観客に呼びかける音声案内を流すことや、大規模な公演では警備スタッフを増員して問題の緩和を図ることが対策に含まれると述べています。

8月のパオロ・ヌティーニの公演では、公演中ずっと話し声があったとの苦情が寄せられ、その数日後のスクイーズの公演では「会話の音量を最小限に抑えてほしい」との呼びかけが行われました。

BBCによると、この対策には賛否があるという。

BBCの取材に応じたソニア・ジョンソンは、公演中の「おしゃべり」は「失礼だし、アーティストにとって不快に違いない。誰かがパフォーマンスしている時に人がおしゃべりするのは本当にイライラする。コーヒーを飲みにいくかパブに行くかすればいいのに、なぜわざわざチケットを買って誰かと会うのか? 興味がないなら、なぜライヴに行くのか理解できない」と話しています。

一方で、マキシン・ホールは提案された対策には反対だという。「コンサートに行くのは人と交流するため。友人たちと出かけているなら静かにしたくない。何ヶ月も会っていなかったんだから。少しくらいおしゃべりしても大丈夫だと思う。誰かの邪魔をしているとは思わない。ライヴなんだから、十分うるさいんだし。公演が始まったら、少し声を落とすのはわかる。でも、静かにしなきゃいけないというのには賛成できない」と話しています。