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「Feels So Good」 チャック・マンジョーネ死去

2025/07/25 02:36掲載
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Chuck Mangione
Chuck Mangione
1978年のヒットシングル「Feels So Good」などで知られる、ジャズ/フュージョンのミュージシャン、チャック・マンジョーネ(Chuck Mangione)が死去。7月22日にロチェスターの自宅で睡眠中に亡くなったことを米PEOPLEが彼の広報担当者に確認しています。84歳でした。

マンジョーネは、30以上のアルバムと14回のグラミー賞ノミネートを誇る、フリューゲルホルンとトランペットの演奏者であり、多作なミュージシャンでした。

マンジョーネはニューヨーク州ロチェスターで生まれ育ち、実兄ギャスパーと共に父親のジャズレコードを聴いて育つ。週末には、家族みんなで街に出て、マイルス・デイヴィスやサラ・ヴォーンなどの演奏を聴きに行っていたという。

幼少からトランペットを学び、1960年から実兄ギャスパー・“ギャップ”・マンジョーネと、ザ・ジャズ・ブラザーズというハード・バップ・ジャズ・バンドを結成。1965年、アート・ブレイキーのバンドにも参加し、名を上げた。

1960年代後半頃、トランペットからフリューゲルホルンに楽器を持ち替えフュージョン方面に音楽性を転向した。

1976年アルバム『哀しみのベラヴィア(原題:Bellavia)』のタイトル曲で77年にグラミー賞を初受賞(最優秀インストゥルメンタル・コンポジション)。1978年にはアルバム『サンチェスの子供たち(原題:Children of Sanchez)』のタイトル曲で2度目のグラミー賞を受賞した(最優秀ポップ・インストゥルメンタル・パフォーマンス)。

代表曲は「Feels So Good」で全米のヒットチャートでトップ5入りし、同名タイトルのアルバムはビルボード・アルバムチャートで2位を記録した。

オリンピックとも縁が深く、「Chase the Clouds Away」は 1976年のオリンピックで使用され、1980年のニューヨーク州レイクプラシッドで開催された冬季オリンピックの閉会式では「Give It All You Got」を演奏した。

2012年にはロチェスター・ミュージック・ホール・オブ・フェイムに殿堂入りした。