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ブラック・サバス コンサートは最後でもスタジオ・アルバムについては可能性があるのか?サバスをどのように記憶されたいか?などをメンバー語る

2025/07/03 14:14掲載
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Black Sabbath
Black Sabbath
ブラック・サバス(Black Sabbath)のオリジナル・ラインナップが再結集するオリジナル・メンバーによる最後のコンサート『Back To The Beginning』は7月5日に英バーミンガムのヴィラ・パークで開催されます。英Classic Rock誌では最後のコンサートにあわせ、オリジナル・メンバー4人の最後のインタビューが掲載されています。コンサートは最後でもスタジオ・アルバムについては可能性があるのか? 公演後、ブラック・サバスをどのように記憶されたいか?などを語っています。

トニー・アイオミ(Tony Iommi)は、2013年アルバム『13』のために書いたものの、採用されなかった楽曲がリリースされる可能性について「あるかもしれない」と語っています。しかし、大きな心境の変化や小さな奇跡がない限り、『13』は最後のブラック・サバスのスタジオ・アルバムとなりそうです。

トニー・アイオミ:
「サバスのアルバム制作について打診されたことがある。良いものになるかもしれないが、前回のように時間をかけて曲を書いて、無計画に物事が進むのは避けたい」

ギーザー・バトラー(Geezer Butler)
「もう1枚アルバムを作りたいか?いや、そうは思わないが、もし本当にもう1枚やりたいというメンバーがいるなら、俺はやるだろう。でも、ただ作るためだけなら興味はない」

『13』に参加できなかったビル・ワード(Bill Ward)
「もう1枚アルバムを作りたいよ。率直にそう思う」

たとえブラック・サバスのアルバムがこれ以上作られなくても、メンバーたちが音楽活動をやめるわけではありません。

バトラーは「自宅スタジオでいつも何かいじっているけど、主に自分の楽しみのためだ」と語り。ワードとアイオミはどちらも、リリースを視野に入れて積極的に楽曲を書いています。

アイオミはオジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)の2022年ソロアルバム『Patient Number 9』のいくつかの曲で演奏しました。彼は他のメンバーと再び別々に働くことに反対ではありません。

「サバスのアルバムを作るのとは全く違う。“サバスのアルバムだ。ツアーはするのか? あれこれやるのか?”といった話に巻き込まれたくないだけなんだよ」

オジー自身も、スタジオから完全に身を引くつもりはありません。

「レコーディングに関して言えば、今でも自分の作品を作るのは楽しい。他人の作品で歌うのも好きだよ。当分の間、興味を引くプロジェクトがあればレコーディングは続けるつもりだよ」

オリジナル・メンバーによる最後のコンサート『Back To The Beginning』は7月5日に開催されます。もうカムバックもツアーもありません。5年後に別のさよならライヴを見ることはありません。

アイオミ:
「そう、もうないよ。前に言ったように、もともとこれをやりたかったわけではない。もう終わったことだと思ってたからね(※この最後のコンサートがチャリティーコンサートで、ビル・ワードが参加するため、やることにしたという経緯あり)」

バトラー:
「絶対にないとは言えない。今まで何度も“絶対にない”と言ってきたのに、結局こうなったから。でも今回は本当に最後だと思うよ。未来の誰かが俺らを掘り起こしたり、DNAを見つけて再創造したりしない限りはね」

メンバーは、すべてが終わった後、ブラック・サバスをどのように記憶されたいのでしょうか?

アイオミ:
「俺たちがもたらしたもの(で記憶されたい)。この音楽を世に送り出し、他のバンドがそれを発展させるきっかけを作った存在として」

バトラー:
「あらゆる困難をものともせず、自分たちへの揺るぎない信念を持ち、史上最高のファンと絆を結んだ4人の労働者階級の男として」

ワード:
「積極的で、型破りで、非凡で、荒削りなままでもいいんだと示したこと。俺たちはうるさくて攻撃的だった。それが俺たちの愛すべきところだ」