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フィル・コリンズの右腕ギタリスト ダリル・ステューマーがパーキンソン病を公表

2025/07/03 10:59掲載
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Daryl Stuermer
Daryl Stuermer
フィル・コリンズ(Phil Collins)の右腕ギタリストで、ジェネシス(Genesis)のツアー・サポート・メンバーとしても活躍したギタリストのダリル・ステューマー(Daryl Stuermer)は、自身がパーキンソン病と診断されたことを公表しています。

ステューマーは、フィル・コリンズの最大のヒット曲を支えたギタリストとして最もよく知られているかもしれません。「Sussudio」「In The Air Tonight」「Easy Lover」「One More Night」などの象徴的な楽曲で、そのギターテクニックを存分に発揮しています。またコリンズの右腕であるだけでなく、ステューマーは1977年後半以降、ジェネシスのツアー・サポート・メンバーを長年務めました。

ステューマーは、Vertex Effectsの最近のインタビューの中で、自身がパーキンソン病と診断されたことを明かし、その症状が彼の演奏にどのような影響を与えたかを語っています。

「安定したリズムを刻むのがとても難しくなった。2020年と2022年にジェネシスのツアー(The Last Domino? Tour)に参加した時や、パンデミックの後、あるいはパンデミックの最中に、“Turn It On Again”の冒頭のような、シンプルなフレーズを弾くのに苦労していることに気づいた。

“なぜこれがうまく弾けないんだろう?”と当時はまだわからなかった。実を言うと、“Easy Lover”のように、速い部分までならソロを弾けた。でも、あの速さと正確さ――ピッキングだけで、ハンマリングや他のテクニックを使わない部分――を正しく弾かなければならない部分になると、なぜかこの手が以前のように動かない。以前のようなコントロールができなくなったんだ」

ステューマーは、今でも正確に弾ける部分があるとしながらも、「何かに興奮したり」「不安を感じたりすると、少し震えが強くなる」ことに気付いたという。そして、こう続けています。

「約8ヶ月前か1年ほど前に診断された。ツアーの後だったので納得できたよ。あるフレーズを弾こうとしても“弾けない理由は加齢のせいかな?”と思ったんだけど、でも違った。本当の理由はパーキンソン病が進行し始めていたからだったんだ」

幸いなことに、ステューマーは「最初の状態より悪化していない」と述べ、さらに「以前は弾けなかったフレーズが今では弾けるようになったものもある」とも明かしています。

ポリスの「Message In A Bottle」の最初の数小節を演奏した直後、「要するに、脳に違うやり方でやるように指示するしかないんだ、あるいは考え方を変えるしかね。そうして、脳が別の方法を見つけるんだよ」