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ブラック・サバスがまだ“アース”と名乗っていた時代の未発表音源をアルバム1枚分発掘 3曲を先行公開

2025/07/03 08:20掲載
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Earth (Image credit: Jim Simpson)
Earth (Image credit: Jim Simpson)
ブラック・サバス(Black Sabbath)がまだ“アース(Earth)”と名乗っていた時代の未発表音源をアルバム1枚分発掘。アルバム『The Legendary Lost Tapes』から「Warning」「Wicked World」「A Song For Jim (Flute Version)」の3曲が、サバスのYouTubeチャンネルで先行公開されています。

「Warning」


「Wicked World」


「A Song For Jim (Flute Version)」


アルバムは海外で7月25日発売。リリース元はBig Bear Records。

サバスの最初のマネージャーであるジム・シンプソンは英Classic Rockの新しいインタビューの中で、こう話しています。

「ブラック・サバスの前、彼らはアースとして知られており、ブルースを基盤としたパワフルなバンドとして、すでに名を馳せていました。今回のリリースは、その時代の貴重な初期録音を、長い間失われていたテープからリマスターしたものです。

これらの録音は、彼らが最初期からいかに優れた音楽を生み出していたかを明確に示しています。1969年にバーミンガムのゼラ・スタジオで録音しましたが、彼らのスタイルが急速に進化していたためリリースを見送りました。

57年経った今、これらの録音はより重要な意味を持ち、バーミンガム出身の10代後半の4人の若者が、優れたミュージシャンであり、素晴らしいバンドであり、彼らが後に手にする成功に十分値する存在だったことを示しています。

これらの録音はアースの進化をたどっています。ブルースバンドとしての日々から実験的な時期を経て、この4人の若者をスポットライトへと導き、ヘヴィメタルを定義する音楽の扉を開いたまさにその瞬間まで」

このアルバムには、3つのブルーススタンダード曲「Blue Suede Shoes」「Evenin’」「Wee Wee Baby」のカヴァーと、4つのオリジナル曲が収録されています。オリジナル曲は「A Song For Jim」(当時のマネージャーにちなんで名付けられた曲で、2番目のヴァージョンにはトニー・アイオミのフルートがフィーチャーされています)、「Free Man」「Wicked World」「Warning」です。

これは合法的で認可されたリリースなのでしょうか? PR担当者はこう説明しています。

「私の理解では、この新しいアルバムはサバスの元マネージャー、ジム・シンプソンが1969年に録音費用を負担して制作したプロジェクトです。バンドメンバーは現在、積極的に関与していませんが、彼らはこの件について知らされており、売上からのロイヤルティを受け取ることになっています」