「今回は他のメンバーが俺の曲に小さなアイデアをたくさん加えてくれて嬉しかったよ。正直なところ、今回は本当に時間がたっぷりあったので、全員が互いの曲を聴いて、自分のアイデアを出す時間が十分にあった。例えばカイは、俺の曲“Giants On The Run”にまるで新しい曲のような中間部分を加えてくれた。それが完璧にフィットしているんだ。俺はそういうのが大好きで、ずっと望んでいたことだったけれど、正直、前作の時はみんな自分のことで精一杯だった。新しいアルバムのためにスーパーソングを書かなきゃいけないし、マイケル(キスク)とカイが戻ってきたことで期待もすごく高まってたからね。だから、お互いの曲に自分のアイデアを盛り込む余裕なんてなかった。今回はプレッシャーがなくなったから自然にそうなったんだ。成功したアルバムを作った後だと、プレッシャーがなくなる。正しい方向に進んでいるとわかっているからね。ストレスを感じずに、ただ楽しむことができた。それが本当に楽しかったんだよ」
「商業的な側面で言えば、昔はレコード会社から3分以内に曲を短くするようにと強制された。そうしないとシングルにできないから。そんなのクソ食らえだ。正直、俺はそうは思わない。短くしろと言われたら、頑固者の俺は逆のことをするだろう。でも今は誰も口出ししないから、感じたままに書いている。バンドメンバーが“この曲は素晴らしいけど、もっと長くした方が良い”と言ってくれた時は非常に重要だ。例えば“Giants On The Run”は、カイのパートで3分以上追加して8分超えになった。元は5分くらいだったけど、それだけの価値ある変更だった。でも無駄に長くする必要はない。“いつもこんなに長い曲を書かなきゃいけないの?”と聞いた時、カイは“そうじゃない”と答えた。ただ、そうする必要があるからなんだ。曲作りの過程で自然とパートが増え、歌詞のストーリーを完結させるためにもう1パート必要なら、10分や12分になってもいいんだよ」