HOME > ニュース >

元ジャーニーのスティーヴ・ペリー、ウィリー・ネルソンとのコラボはどのようにして生まれたのか語る 今後の新曲や今注目しているシンガーについても

2025/05/21 19:49掲載(Last Update:2025/05/21 19:51)
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Steve Perry - Photo by Myriam Santos
Steve Perry - Photo by Myriam Santos
ジャーニー(Journey)スティーヴ・ペリー(Steve Perry)は先日、カントリー音楽のレジェンドであるウィリー・ネルソン(Willie Nelson)とのコラボレーション曲として、ジャーニー「Faithfully」の新ヴァージョンをリリースしました。このコラボレーションのアイデアはどのようにして生まれたのか? 米Consequenceの新しいインタビューの中で語っています。

「Faithfully」のコラボ・ヴァージョンはミュージックビデオも公開されています。リリース元はジョージ・ハリスン(George Harrison)によって設立されたDark Horse Records。このシングルの売上金は<ファーム・エイド>に寄付されます。

Q:このコラボレーションのアイデアはどのように生まれたのでしょうか?

「本当に素晴らしい質問だね。80年代初頭、ジャーニーはツアーでよくテキサスに行っていたんだけど、いくつかの公演やツアーでは、彼が楽屋に来てくれたことがあって、会う機会があったんだ。子供の頃からラジオで彼の歌声を聴いて育ったので、彼に実際に会えた時の感動は今でも忘れられないよ。

僕にとって、とても象徴的な存在だった。彼はカントリーミュージック界のシナトラになった、いや、なるべくしてなった人物だと思う。彼のヴォーカルのフレージングは本当に独特で、誰もがその美しさを称賛している。“Faithfully”はヒットしても、いつか彼が歌っているのを聴けたら、あるいはいつか彼とデュエットする機会があれば素晴らしいだろうとずっと思っていた。そして、何年も経った今、それが実現したんだ。ファーム・エイドの40周年という記念すべき年に、その夢が現実になったんだ」

Q:ご自身の最大のヒット曲の一つをウィリーの声で聴くのはどんな感じでしたか?

「自分のスタジオで聴いたんだけど、本当に特別な経験だった。彼の声を聴いた時は本当に驚いたよ。ウィリー・ネルソンがスピーカーから流れてくる“Faithfully”を歌っているんだ。彼が歌い方、パフォーマンス面で曲に与えた解釈は、オリジナルのレコーディングではできなかった新しい試みをたくさん試す機会を与えてくれた」

Q:この新しいヴァージョンを録音する際にプレッシャーはありましたか?

「いや、これは全く異なるものだ。(ネルソンが)歌っているこのトラックは、新しい解釈、新しい精神が、最初から最後まで全体に宿った新しいヴァージョン。彼が本当に、本当に補完したいと思うヴォーカルの基準を設定してくれているので、僕は、ヴォーカルで寄り添い、貢献しようとしたんだ」



Q:ウィリー・ネルソンとの今回のコラボレーションのリリースに続いて、今後、あなたの新しい音楽をファンが聴ける可能性はどのくらいありますか?

「音楽はたくさんあるよ。音楽を書き続け、ミックスし、レコーディングすることを楽しんでいるからね。今、僕はスタジオにいるんだけど、このスピーカーの向こうには、僕が本当に、本当に楽しんで取り組んでいる未完成の音楽がたくさんあるんだ」

Q:あなたの声は、ロックやポップミュージック史上最高の声の一つとされています。現在、ヴォーカル面で印象に残っているアーティストはいますか?

「多くのアーティストを聴いているよ。ジェイムス・モリソンは素晴らしい声の持ち主だと思う。最近では、テディ・スウィムズが特に気に入っている。今の最もお気に入りの一人は、9ヶ月ほど前に知ったんだけど、レオン・トーマス3世という若いアーティスト。彼は『Mutt』というアルバムを出していて、“Mutt”という曲も素晴らしいんだけど、僕がこのアルバムで一番好きな彼のヴォーカルは“Answer Your Phone”だね。彼は本当に、僕の意見では、アメリカの時代精神における音楽のレガシーと共鳴するような方法で、レコーディングし、作曲し、歌っているよ」