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スザンヌ・ヴェガにとって「最も謙虚なファン」はプリンス 逸話を語る

2025/05/20 20:18掲載
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Suzanne Vega / Solitude Standing
Suzanne Vega / Solitude Standing
スザンヌ・ヴェガ(Suzanne Vega)にとって「最も謙虚なファン」はプリンス(Prince)だという。「芸術品のような美しさだった」という手書きの手紙を貰ったことや、ライヴを見に来てくれたが「ご存知の通り、彼はちょっと変わった人でした」などの逸話をvultureの新しいインタビューの中で語っています。このほか、「最も予想外の反応があった曲」「最も傷ついた拒絶」についても語っています。

■最も謙虚なファン

「プリンスだと思います。彼から手書きの手紙をもらったのですが、それは芸術品のような美しさでした。小さな花が描かれ、“あなたに神のご加護がありますように”と書いてありました。彼は“Luka”を気に入ってくれていました。私がその年グラミー賞でパフォーマンスしたとき、彼は会場にいました。パフォーマンスが終わると彼は立ち上がってくれました、その瞬間は一生忘れません。あれが、あの頃の頂点だったと思っています。

彼に会いたいと思っていました。彼は私のライヴに来てくれたので、“ああ、彼に会えるかも”と思ったのですが、でも、ご存知の通り、彼はちょっと変わった人でした。彼は会場に全員が入り終えるまで待ってから、ボディガードと一緒にステージ脇にフライトケースに座って入ってきました。私が“Luka”を歌ったとき、セットリストで4曲目でしたが、彼は立ち上がって踊り、そして帰ってしまいました。次の日に会った時、彼は(自身の自宅兼スタジオの)ペイズリー・パークを案内したいと言ってきました。私は愚かにも“私たちはもう友達だから、また今度でいいや”と答えてしまいました。結局、その“また今度”は二度と来ませんでした」

■最も予想外の反応があった曲

「ファーストアルバムに“Undertow”という曲があります。私の姉妹が、自分の初めての結婚式で歌ってほしいと頼んできました。でも、私の兄弟は、あの曲がオーラルセックスについて歌っていると決めつけていたので、不適切だと思ったようです。まず第一に、自分がそう思っているからといって、みんながそう思っているわけではありません。実際、私が書いたのはそういうことではありませんでした。冒頭の歌詞 ♪今この瞬間、もしできたらあなたを丸ごと飲み込んでしまいたい~からそう推測する人もいるかもしれませんが…。一時期、この曲は物議を醸しました。当時、シングルとしてラジオに送ることも検討されていたそうですが、私にとっては信じられないことです。結局、それは中止されました」

■最も傷ついた拒絶

「A&Mとは3度目で契約を結ぶ前、2度断られました。マネージャーのロン・フィアスタインのオフィスに貼ってあった不採用の手紙には“スザンヌ・ヴェガにはメロディーのセンスがない”と書かれていました。彼らには“Cracking”を送ったのですが、それは私がどれだけ現代的であるかを示す良い例だと思って送った曲でした。“メロディーなんて必要ない。私たちはそんなレベルをはるかに超えているから、スポークンワードの曲だってできる。なぜダメなの?”という感じでした。だから、自分の強さを示し、他のフォークシンガーとの違いを示すためにそれを送ったんです。そうしたら、あの手紙が返ってきたんです」