
Zak Starkey (Image credit: ANNA KURTH/AFP via Getty Images)
ザ・フー(The Who)はドラマーの
ザック・スターキー(Zak Starkey)を再び解雇。4月に解雇を発表し、その数日後にそれを撤回して復帰を発表しましたが、それから約1ヵ月後、スターキーの2度目の解雇が発表されました。
ピート・タウンゼント(Pete Townshend)とザック・スターキーがSNSでコメントを発表しています。
ピート・タウンゼント:
「長年ドラムで素晴らしい活躍をしてくれたザックだが、変化の時が来た。感慨深い時だ。ザックはたくさんの新しいプロジェクトを抱えており、彼の成功を祈っている。ロジャー(ダルトリー)のソロ・バンドで活動していたスコット・デヴォアーズ(デヴァーズ/Scott Devours)が、ザ・フーの最後の公演に参加する。彼を温かく迎えてほしい」
ザック・スターキー:
「復帰して2週間後に解雇され、他の音楽活動に専念するためにザ・フーを辞めたという声明を出すように求められた。が、それは嘘になる。俺はザ・フーを愛しているし、決して辞めるつもりはなかった。だから声明は出さなかった… ザ・フーを辞めることは、俺が“出たり入ったり、出たり入ったり”と、まるで血まみれのアコーディオンみたいに揺れ動いていた数週間の間、俺のために立ち上がってくれた数多くの素晴らしい人々(皆さんに百万回以上感謝しています)を裏切る行為になってしまうから」
リンゴ・スターの息子で、1996年以降、29年間にわたってザ・フーのドラムを担当してきたスターキーをめぐる脱退騒動は、ザ・フーが3月末に出演したロイヤル・アルバート・ホール公演でのスターキーの演奏にロジャー・ダルトリーが不満を示したためだと言われています。
ザ・フーの広報担当者は4月中旬に、デイリー・ミラー紙などで発表した声明で、こう述べていました。
「バンドはロイヤル・アルバート・ホールでの公演を最後にザックと別れることを全員一致で決めました。バンドは彼に対して尊敬の念しかなく、今後の彼の成功を心から願っています」
その後、スターキーは、解雇されたことに対して「驚くと同時に悲しんでいる」と発表しました。
ザ・フーは4月19日、数日前に解雇したスターキーの復帰を発表しました。ピート・タウンゼントは今回の混乱の責任を認め、「コミュニケーションの問題があったが、それが円満に解決された」と発表していました。
そして1ヶ月後、スターキーの2度目の解雇が発表されました。