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ロビー・ロバートソンがカウンティング・クロウズの飛躍を助けた経緯 重要なアドバイスをフロントマンが回想

2025/05/15 18:54掲載
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Robbie Robertson
Robbie Robertson
ザ・バンド(The Band)ロビー・ロバートソン(Robbie Robertson)は、カウンティング・クロウズ(Counting Crows)がデビューアルバムのレコーディングの準備を進めていた頃、彼らが本当に必要としていた重要なアドバイスをしたという。バンドのフロントマンであるアダム・デュリッツは、Ultimate Classic Rockの新しいインタビューの中で振り返っています。

「僕たちのA&R担当のゲイリー・ガーシュがロビーと知り合いで、レコーディングを始める前に彼に会わせてくれたんだ。

すごく緊張していた。契約した時、バンドを結成してまだ数ヶ月しか経っていなかったからね。スタジオに入ると、大きなレコーディングスタジオに皆が圧倒され、良い演奏ではなく完璧な演奏をしようとして、結局、とても不自然なアルバムになってしまうのではないかと、本当に不安だった。

ロビーと話している時に、その不安を彼に打ち明けたら、彼は“じゃあ、家でレコーディングしてみたらどうだ? 俺たちはそうした。そうすれば、緊張しないだろうし、そこは自分たちのスタジオになる。他の誰とも関係ないし、みんなリラックスできるだろう”と言ってくれたんだ。僕は“ああ、なんて素晴らしいアイデアなんだ”と思ったよ。最初の4枚のアルバムはそうしたんだ。家を借りて、自分たちのスタジオを作ったんだ」

ロバートソンとの出会いは、彼らにとってもう一つの素晴らしい瞬間をもたらしました。彼らは1993年のロックの殿堂入り式典での演奏を依頼されました。彼らはその年に殿堂入りしたヴァン・モリソンに敬意を表して「Caravan」を演奏しました。

「たぶん、ロックの殿堂(入り式典)で演奏した無名のバンドは僕たちだけだと思うよ。

ロビーが音楽監督をしていて、ヴァンは来なかった。理事会の人はトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズとかを提案したと思う。でも、ロビーは“ハリウッド・ヒルズで今、最初のアルバムをレコーディングしているバンドを知っている。彼らはこれにぴったりだよ”と言ったんだ。僕たちはちょうどそのアルバムの制作の真っ最中で、日曜日の夜に電話がかかってきたんだ。

リハーサルは月曜日で、ライヴは火曜日だった。父が僕とイマー(デヴィッド・イマーグルック)を迎えに来てくれて、デイヴ・ブライソンが空港で合流した。空港に行く途中でタワーレコードに寄って、ヴァン・モリソンのアルバムを何枚か買った。どの曲を演奏するか決めるためだった。

現地に着いてからそれらを聴いて、“Caravan”を選んで、その夜にリハーサルした。翌日の午後にリハーサルがあった。リハーサルスペースに入ると、バンドはギターがロビー、ベースがドン・ウォズ、ドラムがジム・ケルトナー、キーボードがハートブレイカーズのベンモント・テンチだった。

僕たちが近づくと、“Roadhouse Blues”を演奏しているのが聴こえてきた。ドアーズの曲で、エディ・ヴェダーがリードヴォーカルを歌っていた。リハーサル室に入ると、壁にもたれかかっているのは(エリック)クラプトンとジャック・ブルース。ジンジャー・ベイカーは遅刻だけど、それはいつものことだ。

彼らは皆、部屋の中をうろついている。ブルース・スプリングスティーンもいた、ジョン・フォガティが殿堂入りするからね。スライ&ザ・ファミリー・ストーンはジョージ・クリントンが殿堂入りの紹介をすることになっていた。クリームも殿堂入りだった。その夜、クリームが演奏したので、僕の世代ではおそらく僕が初めて生のクリームを見たと思うよ。最高だった。エタ・ジェイムズ、ルース・ブラウンも、みんな殿堂入りしていた。かなりワイルドで、全く無名の若者だった僕にとっては、最高の仲間たちとの素晴らしいひとときだったよ」