ブラック・サバス(Black Sabbath)のオリジナル・ラインナップが再結集するオリジナル・メンバーによる最後のコンサート『Back To The Beginning』には、多数のバンド/アーティストがサポートを務めますが、
ジューダス・プリースト(Judas Priest)は出演しません。なぜでしょうか? 出演できない理由について
ロブ・ハルフォード(Rob Halford)が英Metal Hammer誌の新しいインタビューの中で語っています。
ブラック・サバスおよびオジー・オズボーンの最後のコンサート『Back To The Beginning』は7月5日に英バーミンガムのヴィラ・パークで開催されます。
同日には、ドイツでハノーファーで
スコーピオンズ(Scorpions)の60周年記念公演が行われます。ジューダス・プリーストはこちらに出演するため、ブラック・サバスの公演には出演できないという。
ハルフォードはこう話しています。
「このような事態になるなんて想像もしていなかったよ!
オッシー・ホッペって奴がいるんだ。彼はドイツのメタル界では神みたいな存在なんだけど、彼は俺たちの公演を訪れて俺に会いに来てくれた。それで“本当に特別で重要なことをやってみないか? スコーピオンズの60周年記念公演を、彼らの地元でやるんだけど、バンドと一緒にやってくれないか?”と提案されたんだよ。俺はすぐに“いいよ!予定はないし、問題ない”って答えたんだ。
それが発表されて大騒ぎになった。“スコーピオンズとプリーストが一緒に”ってね。
そしたら突然シャロン・オズボーンから電話がかかってきて、“ロビー、スコーピオンズとのライヴがあるのは知ってるけど、オジーとみんなは一緒に何かやらないかって言っているのよ。彼はあなたに会いたがってるのよ”と言われたんだ」
ハルフォードはさらに、シャロンが公演当日に、自身をバーミンガムまで飛行機で送ることを提案したと説明しています。
「フィル・コリンズがライヴエイドでやったことを思い出したよ。彼はロンドンからフィラデルフィアまでコンコルドに乗って、二つの場所で二回の公演をこなしたんだ。彼は時差のおかげで、出番の前に、もうそこにいたんだよ!」
ハルフォードは、サバスのラスト公演に出演したい気持ちはあるものの、ドイツとイギリスを行き来して両方の公演に出るのは「危険」だと語っています。
「プライベートジェットがあっても、“技術的な問題”が発生するかもしれないし、何か問題が起こるかもしれないし、その時期の天候で問題が起こるかもしれない...俺は本当にがっかりしたよ。
でも、俺の友人たちはみんな行くよ。素晴らしいバンドやアーティストたちが集まるんだ。これはサバスとヘヴィメタルにとって素晴らしく壮大な瞬間だ。バーミンガムがメタルの発祥の地であることを改めて示すものだよ」