
Devin Townsend - Photo credit: Paul Harries
スティーヴ・ヴァイとの共演でも知られる
デヴィン・タウンゼンド(Devin Townsend)は、5月の北米公演を最後に「ツアー活動の無期限休止」を発表しています。
タウンゼンドは動画メッセージを公開し、この決断について説明しました。
「約35年間、本能に導かれるまま創作の道を歩んできた。それぞれのアルバム、ツアー、プロジェクトで、俺が語りたかった物語の新しい章を紡いできた。俺の心はコンセプトに惹きつけられ、それを追いかけることが大好きなんだ。その追求が、この旅をワイルドで予測不能、そして深く充実したものにしてくれた。
これまで何度も聞いた言葉がある。“デヴ、休んでくれ…お願いだ”。でも、次から次へと湧き上がるアイデアや興奮、素晴らしいミュージシャンやリスナーの支えがあったからこそ、僕は走り続け、ツアーを続け、旅する人生に感謝し続けてこられたんだ。
でも、状況は変わった――特にパンデミック以降はね」
タウンゼンドは、ツアーのブッキングがより困難になり、会場が減り、スタッフも減り、ツアーの市場が飽和状態になっているため、2年前から予約を済ませなければならないことが多い状況だと述べ、こう続けています。
「物流面だけでなく、人生が俺に追いついてしまった。両親は介護を必要としているし、犬たちはもう長くないし、子供たちは独立し、(新アルバム)『The Moth』はほぼ完成している。正直なところ、少し休んで再調整する時間が必要なんだ。
だから、ツアーから一時的に離れることにした。期間は未定だ。今回の北米公演が、当面の間、ステージでの俺を観ることのできる最後の機会になるだろう」
タウンゼンドはライヴ演奏をやめるわけではないと強調しています。
「息を引き取るまで演奏し続けるつもりだ」と言いながらも、「リセットする時間が必要だ」と語り、こう続けています。
「ツアーは俺の人生において美しいものだが、過酷な日常だった。今回初めて、“ゆっくりしろ”という声に耳を傾けている。必死になって義務を負うのではなく、穏やかなインスピレーションの場所から創造したい。そして、俺を頼りにしてくれる人たちのために本当に力を尽くせるようになるまでは、俺の創造力も最高の状態にはならないだろう」