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2024年の米国 レコードが18年連続増加 販売枚数が3年連続でCDを上回る ストリーミングが売上全体の84%を占める(有料会員数が1億人突破)

2025/03/19 19:15掲載
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United States of America
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全米レコード協会(RIAA)は、2024年の米レコード音楽産業についての新しいレポートを発表。それによると、米国ではアナログレコードの売上は18年連続で増加し、14億ドルに達し、1984年以来の最高水準となりました。CDの売上も1%増加。アナログレコードの販売枚数が3年連続でCDを上回りました。(4400万枚 対 3300万枚)。

レポートによると、米国のレコード音楽産業は過去最高の177億ドルに達しました。2023年から3%の緩やかな増加でしたが(2023年は7.7%増だった)、米国のレコード音楽産業は9年連続で上昇傾向にあると、RIAAは伝えています。

2024年もストリーミングが音楽売上を牽引しており、ストリーミングによる売上は4%増の149億ドルに達し、業界全体の売上の84%を占めています。

ストリーミング・サービスの有料会員数は初めて1億人を突破し、前年の9,700万件から3%増加しました。5%増の117億ドルの売上をもたらし、これはストリーミング売上全体の79%、業界全体の売上のほぼ3分の2に相当します。

フィジカルフォーマットの総売上は5%増の20億ドルを記録。中でも際立っていたのはアナログレコードで、アナログレコードの売上は18年連続で増加し、7%増の14億ドルに達し、1984年以来の最高水準となりました。これは、フィジカルフォーマットの売上のほぼ4分の3にあたります。またアナログレコード(4,400万枚)の販売枚数は3年連続で、CD(3,300万枚)上回りました。前年はそれぞれ4,320万枚、3,700万枚でしたので、その差は広がっているようです。こうした傾向にもかかわらず、CDの売上は5億3,710万ドルから5億4,100万ドルへと1%増加しました。

デジタルダウンロードは下降スパイラルを続け、2023年の4億3410万ドルから18%減の3億3600万ドルとなりました。デジタルダウンロードは現在、業界全体の売上のわずか2%を占めるに過ぎず、2012年のピーク時には市場の43%を占めていたことを考えると、大幅な減少です。