中央アメリカのガリフナ音楽を世界に広めたホンジュラス出身のミュージシャンで、政治家の
アウレリオ・マルティネス(Aurelio Martinez)が死去。航空機事故で亡くなりました。55歳でした。
米CBSニュースなどによると、現地時間3月17日、小型飛行機がホンジュラス領ロアタン島を離陸した直後にカリブ海に墜落、マルティネスを含めて、少なくとも12人が命を落としました。
訃報を受け、マルティネスのアルバムを過去にリリースしたReal World Recordsは、追悼コメントを発表しています。
「アウレリオは単なるミュージシャンではなく、政治家であり、ホンジュラスに住むガリフナ族の文化の代弁者であり、重要な守護者でもありました。
パーカッションの天才であったアウレリオは、少年時代にガリフナ族の儀式で演奏を始め、やがて革新的なプロのアーティストへと成長し、Lita Ariranを結成して、(ホンジュラス北部の都市)ラ・セイバの音楽シーンの中心的存在となりました。アウレリオはその後、アフリカ系としてホンジュラス初の国会議員を務めました。 その後、政治の世界から離れ音楽の世界に戻り、自身の音楽を演奏してワールド・ツアーを行い、故アンディ・パラシオへのトリビュートを行いました。
アウレリオと彼のミュージシャンたちは、Real World Recordsから3枚のアルバム『Darandi』、『Landini』、『Laru Beya』をリリースしました。彼はReal World Studiosでレコーディングを行い、さまざまなWOMADフェスティバルで演奏しました。彼の死は、ガリフナの人々だけでなく、カリブ文化を愛し、大切にしている世界中のオーディエンスにとっても、大きな悲しみをもたらすでしょう」