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セックス・ピストルズ 78年米国ツアーを回想 「良い思い出?何もないよ」「観客はステージに向かって瓶やネズミ、豚の耳まで投げつけていた」

2025/03/11 13:49掲載
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Sex Pistols / Live In The USA 1978 [3CD]
Sex Pistols / Live In The USA 1978 [3CD]
セックス・ピストルズ(Sex Pistols)が1978年に行った伝説的な米国ツアーから3公演を完全収録したオフィシャル・ライヴ・アルバム『Live In The USA 1978』(4月25日発売)にあわせ、スティーヴ・ジョーンズ(Steve Jones)ポール・クック(Paul Cook)は英The Times紙の新しいインタビューの中で、このツアーについて振り返っています。

スティーヴ・ジョーンズ:
「何かひとつでも良い思い出はあっただろうか?…いや、何もなかった」

ポール・クック:
「米国ツアーの頃には、俺らはすでに公衆の敵ナンバーワンだった。ライオンの巣窟に放り込まれたようなもので、かなり暗い時期だった... 正直に言うと、今でもぞっとするよ。ツアー全体が最初から最後までずっとカオスだった」

ジョーンズ:
「マルコム(マクラーレン)は俺らを究極の悪ガキとして売り出したんだ。“こいつらは鶏の頭を食いちぎる。あちこちに吐き散らかす”とか、そんなクソみたいな話ばかり。俺たちはみんな、マルコムの狂った売名行為にうんざりしていた」

セックス・ピストルズは、当初、1977年の年末から1978年初頭にかけてアメリカで8公演を行う予定でした。しかし、最初から何もかもがスムーズにはいきませんでした

メンバーの何人かに麻薬逮捕や警察官への暴行などの犯罪歴があったため、当初は米国入国ビザが発給されず、所属レーベルが100万ドルを保証金として支払ったことで、ぎりぎりのタイミングでビザを取得することができました。しかし、セックス・ピストルズは訪れるどの都市でも敵意に満ちた、場合によっては危険なほど暴力的な観客に直面しました。

ジョーンズ:
「(ツアーは)クソみたいなサーカスで、全然楽しくなかった」

クック:
「観客はステージに向かって瓶やネズミ、豚の耳まで投げつけていた。彼らは、俺たちが英国の悪魔で、自分たちの国を破壊しに来たと聞いていたので、それが当然の報いだと思ったんだろうね... 誰かが殺されるんじゃないかと思ったよ」