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TOTOのスティーヴ・ルカサー、92年のジョージ・ハリスンとの共演を回想

2025/02/04 13:30掲載
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Eddie Van Halen, George Harrison, Steve Lukather,  Don Henley  In 1992,
Eddie Van Halen, George Harrison, Steve Lukather, Don Henley In 1992,
TOTOスティーヴ・ルカサー(Steve Lukather)は幸運にもビートルズ(The Beatles)の3人と共演したことがありますが、中でも、1992年のジョージ・ハリスン(George Harrison)との共演が最も印象的な経験だったという。Guitar World誌の最近のインタビューの中で振り返っています。

「ジョージと会ったのは、俺たちが(TOTOのドラマー)ジェフ・ポーカロのトリビュートを行う数日前だった。俺は“やあ、こんにちは。ちょっと挨拶がしたかったんだ。俺のキャリアに影響を与えてくれたことに感謝したくてね”と言った。彼は俺がこれまで一緒に過ごした中で最も優しくて面白い人だったよ」

ルカサーは、ハリソンの演奏と作曲に憧れて育ったことを伝え、ポーカロのトリビュート・コンサートに彼を誘ってみました。

「“君のためにチケットを2枚取っておくよ”と言ったんだけど、まさか彼が本当に来るなんて全く思っていなかった。確かに、俺らが最後にやる予定だったのは“A Little Help from My Friends”だったけど、皮肉にもジョー・コッカーのヴァージョンだったんだ。

(当日)俺らは楽屋でみんなでヴォーカルパートの練習をしていたら、ある人が“あなたに会いたい人が来ています”と言ってきた。俺は“今すぐ? 本当に!”と言ったら、その人たちは“いや、あなたの方が会いたいんじゃないかな。リバプール出身の人だから…”と言ったんだ。俺は“まさか”と思った。

ドアを開けるよ、そこにジョージが立っていた。楽屋にはたくさんの有名人がいたけど、ビートルズのメンバーが入ってくると、まったく違った雰囲気になるんだ、本当に」

楽屋にはエディ・ヴァン・ヘイレン、ドン・ヘンリー、デヴィッド・クロスビー、スティーリー・ダンの主要メンバーがいました。

ハリソンは予告なしに現れただけでなく、ポーカロのトリビュート・コンサートで演奏するためにステージに飛び入り参加し、エディ・ヴァン・ヘイレンとルカサーと肩を並べて演奏しました。ルカサーは当日、自身の1959年製ギブソン・レスポール(通称「バースト」)をハリソンに貸しました。

「俺のレスポールを彼に貸したんだけど、彼がそれを抱えただけで、そのギターの価値は100万ドルくらい上がったような気がしたよ。ギターを鑑定してもらったので、俺はその価値を知っている。ジョージと俺のツーショット写真もあるし、ジョージがそのギターを弾いたわけだからね」

高額で取引される可能性が高いですが、ルカサーは、この楽器の持つ感情的な価値にはかなわないと主張しています。

「絶対に売らない。俺の息子トレヴ(ルカサー)は素晴らしいギター奏者なので、彼が手に入れることになるだろうね」