エイドリアン・ブリュー(Adrian Belew)、
トニー・レヴィン(Tony Levin)、
スティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)、
トゥール(Tool)の
ダニー・ケアリー(Danny Carey)が組んだ、1980年代の
キング・クリムゾン(King Crimson)を演奏する新しいバンド、
BEAT。ヴァイはポッドキャスト『UCR Podcast』の最近のインタビューの中で、BEATの今後について、一緒に新しい音楽に取り組むことになるかもしれないこと、2024年11月にライヴ配信されたロサンゼルス公演のライヴ映像作品をリリースするかもしれないことを話しています。
■ヴァイは、2024年11月にライヴ配信されたロサンゼルス公演のライブストリーミングのビデオを見直していた。
「今、それの作業しているところなんだ。(将来的にリリースするための)ビデオにするためにね」
■BEATのメンバーが一緒に新しい音楽に取り組むことになるかもしれない
「もちろん、そのことについては話しているよ。今は、キング・クリムゾンの音楽にできる限り敬意を表して、どこであろうと受け入れてくれる場所で演奏することに全力を注いでいる。でも、それにも当然ながら期限がある。一度それで世界ツアーをした後に、また同じことをする世界ツアーをやりたいとは思わない。(メンバーそれぞれは他にも)やるべきことが多くあるからね」
■ヴァイは、たとえ実現までしばらく時間がかかっても、将来の展開を楽しみにしている
「そもそもツアーに出て、この音楽を演奏すること自体が僕たちにとって進化だった。だからまたやるなら、何か追加的なことをしたい。僕たちはそのことについて話している。僕の考えでは、バンドの基盤はキング・クリムゾン的な姿勢だ。キング・クリムゾンの曲には、さまざまな装飾が施されている。僕はロバート・フリップではないし、音楽に対する考え方も大きく異なる。だから、僕たちはキング・クリムゾンではない。でも、僕はファンだ。BEATでうまくいくかもしれない特定のパラメーターを分かっているつもりだし、同時にキング・クリムゾンからあまり離れすぎないようにしている。
これは楽しい挑戦なんだ。何年も前にエイドリアンから初めて (BEAT加入について) 打診された時、僕の頭の中にアイデアが浮かんだ。BEATのようなバンドに自分が貢献できる音楽の概要が浮かんだんだ。すぐにそのリフを弾き始め、iPhoneで録音した。エイドリアンとツアーをするようになるまで、それはそのままになっていた。何年も経って(エイドリアンと会った時)、僕がギターを手に取って弾き始めると、彼は“OK。それは(一旦)棚に置いておこう”と言った。そういうことは自然に起こると、一番うまくいく。僕は自然に発展していくことを期待しているよ。僕が今言っているのはリフの1つに過ぎない。一度蓋を開けると、すべてが流れ出すだろう。今は、違う方向に流れているだけだよ」