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マーティ・フリードマンがジョン・サイクス追悼 「多くの人々に大きな影響を与えた」「彼の演奏はとても革新的」「本物のプレイヤーズ・プレイヤー」

2025/01/23 13:53掲載
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John Sykes
John Sykes
マーティ・フリードマン(Marty Friedman)は、出演したラジオ番組『Trunk Nation With Eddie Trunk』のインタビューの中で、先日亡くなったジョン・サイクス(John Sykes)に敬意を表しています。ジョン・サイクスは「僕だけでなく、多くの人々に大きな影響を与えた」と語り、彼の演奏は「とても革新的だった」「本物のプレイヤーズ・プレイヤー」とも語っています。

「ジョン・サイクスは、僕が成長する上で大きな影響を与えてくれたよ。自分のサウンドや音楽で何をしたいのかを考えている10代の頃にね。本当に残念だよ。

タイガース・オブ・パンタンを聴いた時、僕はニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル(NWOBHM)に夢中になっていた。ヘヴィメタルやロックのリズムギターに関しては非常に革新的で、それが彼の大きな特徴でもあった。誰かが訂正するかもしれないけど、少なくとも僕の知る限りでは、ジョン・サイクスはリード・ギタリストとして、その中において驚異的なギターを弾いていた最初の人物だったと思う。当時、本当にクールなリズムがあったが、ソロは曲にうまくフィットした、ありきたりのソロだった。でも、ジョン・サイクスがタイガースの『Spellbound』というアルバムで登場したとき、それは僕にとって転機となった。“わお、リード・ギタリストがバンドのサウンドのエキサイティングな部分を本当に引き出せるんだ”と僕がそのジャンルの中で初めてそう感じた人だった。僕にとっても、また長年メタルを演奏してきた中で出会った多くの人々にとっても、非常に重要な影響を与えたんだ。

だから、僕はただお悔やみを言いたかったし、彼の家族の幸せを願っている。ヘヴィメタルやハードロック、ギターの世界にいる人々は皆、彼にお世話になっていると僕は思う。僕はただ、胸につかえたものを吐き出したかった。こういう話を聞くのは本当に悲しい。彼は本当に素晴らしい貢献をしてくれたんだ」

サイクスの演奏で何が際立っていたのか?と尋ねられたフリードマンは次のように語っています。

「彼はとてもシンプルな男だった。彼はエフェクトや奇妙な音質に一喜一憂するような男ではなかった。それは決して悪いことではない。その方面に才能を持つ人もいるし、僕はそういう才能をとても尊敬している。でも、僕が彼から影響を受けたことの1つは、彼がストレートなプラグイン派だったこと、つまり、手と音とタッチと意図だけだったと思う。その時点で僕がそれを学んだのは、おそらく潜在意識的なものだったと思う。彼はトリックに頼るような人ではなく、本物のプレイヤーズ・プレイヤー(※プロのプレイヤーから支持されているプレイヤー)だった。彼のソロを聴いた瞬間、曲のレベルが一気に上がった。僕はそれに非常に魅了されていた。

当時、僕はニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタルが大好きだったので、とても強く惹きつけられた。リード・ギターのパートは、良い表現が見つからないんだけど、いつも平凡な感じだった。ジョン・サイクスのレベルには到底及ぼなかった。ああいうプレイができるようになるには、本当に優れたプレイヤーでなければならなかった。だから、彼を聴いたとき、ああいうプレイができるようになりたい、ソロが来たら曲の中で盛り上がるようにしようと、心の中でいろいろなことが思ったんだ。彼はヘヴィメタルが人気になるずっと前からそれをやっていた。だから、彼は僕だけでなく、多くの人々に大きな影響を与えたんだ」