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マドンナ/ラモーンズ/トーキング・ヘッズらと契約 サイアー・レコードの共同設立者シーモア・スタイン死去

2023/04/03 11:39掲載
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Seymour Stein with David Byrne and Madonna, photo by Kevin Mazur/WireImage
Seymour Stein with David Byrne and Madonna, photo by Kevin Mazur/WireImage
サイアー・レコード(Sire Records)を共同設立し、マドンナ、ラモーンズ、トーキング・ヘッズなどと契約した、レコード業界の重鎮、シーモア・スタイン(Seymour Stein)が死去。Varietyやニューヨーク・タイムズ紙などによると、癌との長い闘いの末、4月2日の朝にロサンゼルスで亡くなっています。80歳でした。

シーモア・スタインはニューヨークのブルックリンで生まれる。幼い頃からレコード業界に夢中だったという。高校卒業後、米ビルボード誌で働き、その後、ジェームス・ブラウンの所属していたシンシナティのソウルレーベル、King Recordsでレーベルでの仕事のスタートを切った。

1966年、レコード・プロデューサーのリチャード・ゴッテラーとともにサイアー・プロダクションズを共同設立し、これがサイアー・レコードへと発展していった。このレーベルは、実績のないアンダーグラウンドのアーティストを応援することで、その名を知られるようになった。スタインはサイアー・レコードの共同設立者として、ポピュラー音楽界を代表するアーティストのキャリアを開拓し、パンクロックとニューウェーブの重要な支持者であった。ラモーンズやトーキング・ヘッズに加え、ザ・リプレイスメンツ、プリテンダーズ、ザ・セインツ、ザ・スミス、リチャード・ヘル&ヴォイドイズ、デッド・ボーイズ、アンダートーンズ、エコー&ザ・バニーメン、ミニストリー、デペッシュ・モード、ソフト・セルなど、サイアーは多くのアーティストを世に送り出した。

スタインは、サイアー・レコードの社長、ワーナー・ブラザーズの副社長を歴任した。スタインは、ロックの殿堂を立ち上げた業界関係者のグループの一員でもあった。2018年には彼の回想録『Siren Song:My Life in Music』が出版された。