Nuno Bettencourt (Image credit: Neil Lupin/Redferns via Getty Images)
エクストリーム(Extreme)のギタリスト、
ヌーノ・ベッテンコート(Nuno Bettencourt)は、
エディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)と初めて会ったときのことを振り返っています。エディの目の前でタッピングを始めたとき、エディはヌーノを止めて「そんなバカなことはするなよ」と言ったという。
ヌーノはGuitar Worldのインタビューの中で、こう話しています。
「初めてエディに会ったのは、ドゥイージル・ザッパのアルバム(1991年の『Confessions』)に取り組んでいた時で、彼は僕に自分のギターを渡して“このペダルをチェックしてみて”と言った。僕は“このペダルをチェックする間、僕に弾いて欲しいのかな?”と思ったんだ。
今、エディは僕の前に身を乗り出して、ペダルボードで何かを操作している。自分の人生を変えた宇宙船から降りてきたエイリアンが目の前にいる、君ならどうする? 何を演奏すればいいんだ? 僕はバカみたいに(エクストリームの)“Get the Funk Out”のソロを弾き始めた。
でも、タッピングに入った瞬間、エディが振り返って僕を止めた。彼は“おいおい、そんなバカなことはするなよ”と言った。あれにはビビったね。
1分くらい経ってから“彼は僕が誰なのか知っている。本を読んでくれているんだ”と思った。というのも、その頃、ちょうど記事が出たばかりで、Guitar Worldにも載っていたかもしれないけど、インタビュアーが“Get the Funk Out”について質問していた。インタビュアーは“君は自分なりの方法でタッピングをしている”と言っていたけど、僕は彼に“正直言って、タッピングをやっているとバカらしくなるんだ。恥ずかしいからではなくて、エディのようだからだよ”と言った。
その後、エディのそばでくつろいでから、彼に“あの記事を読みましたか?”と聞いたら、“うん、読んだよ”と言った。僕は“わぁ、エディ・ヴァン・ヘイレンが僕のインタビュー記事を読んでくれたんだ!!”って思った。それさえも、僕には不可能に思えていたんだよ」
エディはヌーノのファンとなり、のちに
ヴァン・ヘイレン(Van Halen)のサウンドチェック時にヌーノのリフを定期的に演奏していました。何度も演奏したため、当時のヴァン・ヘイレンのギターテックはヴァン・ヘイレンの未発表曲だと勘違いしたという。その逸話は
こちら。