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ポール・スタンレー、キッスがエリック・カーの病気をもっと繊細に対応すべきだったと後悔を語る

2023/03/02 17:18掲載
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Eric Carr
Eric Carr
ポール・スタンレー(Paul Stanley)は、キッス(KISS)エリック・カー(Eric Carr)の病気をもっと繊細に対応すべきだったと思っており、闘病中にカーがバンドから裏切られたと感じたであろうことを後悔していると、出演したラジオ番組『The Howard Stern Show』の中で話しています。

番組で司会のハワード・スターンから一番後悔していることについて聞かれたスタンリーは、 こう話しています。

「個人的に間違いだったと思うのは、2番目のドラマーであるエリック・カーが癌で体調を崩したときだね」

カーは稀な心臓癌と診断された後、1991年11月に亡くなりました。その年の初め、キッスは映画『ビルとテッドの地獄旅行』のサウンドトラックのために、カーに代わってエリック・シンガーがドラムを叩き、「God Gave Rock 'N' Roll to You II」を録音しました。カーはこの曲のバッキング・ヴォーカルを担当し、体調が悪いにもかかわらず、ビデオへの出演を強く希望しました。

スタンリーは2014年に出版した著書『Face the Music』の中で「エリックはどうしてもこの曲に取り組みたかったが、彼はまだとても体が弱かった。もし俺が今知っていることを当時知っていたら--これが彼の最後の演奏チャンスになるかもしれないとは思わなかった--彼に演奏させただろうけど、当時は彼が困難に打ち勝つと確信していた」と振り返っていました。

バンドが彼抜きで次のアルバムのレコーディングを計画したとき、カーはさらに動揺し、バンドは彼に回復に専念すべきだとしました。

「『Revenge』のレコーディングをすると言ったとたん、彼は俺たちとの関係を絶った。... 当時はベストな選択をしたと思っていたが、間違っていたことに気づき始めた。俺たちは、エリックにとって最も重要なもの、つまりキッスの中での自分の居場所を否定することで、おそらく最悪の形でエリックを切り捨ててしまったんだ」

スタンレーは、彼とバンドメンバーがカーの病気の珍しさと深刻さを受け入れるのに苦労したと話しています。

「彼は心臓の癌で、1年に6例しかないんだ。最初はそんなことあるわけないと信じていなかったんだけど、だんだん分かってきた。彼は心臓の大手術を受けた。

脳は死というものを理解できないのだと思う--少なくともその時はそうだった。

俺は、彼が死ぬとは思っていなかった。この病気は“このまま治るだろう”と思っていた。もし知っていたら、もっと繊細に対処していたと思う。俺たちは彼の面倒を見て、医療費も払ったけど“彼が病気の間もバンドは続けるよ”とも言った。でも、彼は“病気の間”じゃなかった。死にかけてたんだ」

ジーン・シモンズ(Gene Simmons)はインタビューで、こう付け加えています。

「俺たちは、彼が病院に行ったと知るとすぐにエリックのベッドサイドに飛んで行って、“俺たちにできることはないか?”と聞いた。ポールの言う通り、“彼は病気で病院にいるんだ”と思っていた。彼が亡くなるとは思っていなかったんだ」

この試練を振り返って、スタンリーは、カーがなぜキッスから距離を置いたのか理解できたという。

「今にして思えば“ちょっと待てよ”と思う。彼は1年に6人がかかる癌だと聞いていたのに、どういうわけか俺たちはただ......気遣っているつもりだったけど、起きていることの深刻さを考慮していなかった。だから、そう、そのことについては悪いと思っているし、彼は当然のように俺たちから身を引いて、裏切られたと感じたんだよ」