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90年代 スティーヴ・ヴァイとオジー・オズボーンは一緒にアルバム1枚を作っていた ヴァイ語る

2023/02/21 13:32掲載
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Steve Vai, Ozzy Osbourne
Steve Vai, Ozzy Osbourne
1990年代、スティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)は一緒にアルバム1枚を作っていました。このアルバムは、1995年にオジーの『Ozzmosis』でコラボレーションした際に録音されたものですが、まだ日の目を見ていないことをヴァイがEonmusicの新しいインタビューの中で明かしています。またインタビューでは、今後のリイシューについても話しています。

このインタビューは、1991年頃に録音して以来、30年以上棚上げとなっていた、ジョン・“ガッシュ”・ソンブロット(John "Gash" Sombrotto)とのコラボレーション・アルバム『Vai/Gash』の発売にあわせて行われたものです。

Q:オジー・オズボーンは今年ツアーからの引退を発表しましたが、1990年代に彼と仕事をするのはどのような感じだったのでしょうか?

「まあ、僕はオジーのアルバムで全部演奏しているんだけど、それはガッシュとのアルバムのようなもので - “Gashのアルバムのようなもの”ではなくて - 僕が録音したプロジェクトが棚に眠っているんだ。もちろん、僕はそれをコントロールする権利を持っていないんだけど、かなりいいものを録音したよ。ギターの観点で言うと、僕のリズムギターのパートはすべてオクターブディバイダー(ギターエフェクト)を使っているんだけど、あのアルバムは他のものとは違って聞こえるんだ」

Q:当時、オジーのバンドにどの程度近づいていたのでしょうか?

「僕が知っている限りでは、オジーはレコード会社のために『Ozzmosis』(1995年)の半分くらいを録音していて、シャロンとレーベルは何人かのソングライターを集めて、もっと曲を作りたいと考えていた。それで、彼らが一緒にやりたいと言ってきたうちの一人が僕だった。オジーのアルバムのために曲を書いて、それをオジーが自分のアルバムに使って、そのアルバムで一緒に仕事をしている人がそれを録音する、というものだった。それで僕は“それはいいね。やりたい”と思った。

でも、オジーと僕は楽しくて夢中になってしまって、結局たくさん録音してしまったんだ。そして、“さあ、新しいアルバムを作ろう!”と企み始め、それはそれで楽しかったし、興奮していたんだけど、ハンマーが降ってきて、彼らから“何をやっているんだ! ヴァイから1曲もらって、アルバムを完成させればいいんだ。私たちはすでにこれだけの資金を投入しているし、ヴァイにも費用がかかっている”と言われたんだよ」

Q:オジーと一緒にアルバム1枚を作っていたんですか!

「そう、その中の1曲が“Danger Zone”だった。これはガッシュの曲で、すでに書いていて出来上がっていたんだけど、“これなら彼も気に入るかもしれない”と思って、少し作り直したんだ、でもお蔵入りになってしまった。

アルバム『Fire Garden』に収録されている“Dyin' Day”という曲もその一つで、もともとは歌詞のある曲だった。

さっきも言ったように、全部にオクターブディバイダーを使ったから、本当にヘヴィなものもあったし、それは意識的にやったことなんだ。“オジーと一緒に仕事をすることになったけど、これまで素晴らしいギタリストたちがオジーと一緒にプレイしてきた、どうする?”と思っていた。型にはまったことをするつもりはなかった。でも、僕は親しみやすくなければならなかったので、“すべてのリズムにオクターブディバイダーを使おう”と考えたんだよ」

このインタビューでは、今後のリイシューについても話しています。

Q:『Fire Garden』や『The Ultra Zone』のような過去作品のアナログレコードが出る可能性はありますか?

「うん、ある一定の記念日を迎えたらと思っているよ。例えば、『Sex & Religion』がアニヴァーサリー・リリースを準備しようと思っているんだ。『Fire Garden』は絶対に、できればリマスター盤にしたい」

Q:『Sex & Religion』は今年で30周年ですが、その記念盤が2023年に日の目を見る可能性はありますか?

「膨大な数のリリースリストに載っているけど、アイデアとしては最低限、現代のテクノロジー、現代のレコード、現代のデジタル変換機でリマスターすることは考えているよ。レコードの音は格段に良くなるだろうし、それが最低限必要だろうね。もちろん、ボーナス的なものがあればいいと思う。当時のフィルム映像があるんだ。デヴィン(タウンゼンド)も興味を持つだろうね。デヴィンはとても素晴らしい人だから、彼の計画を邪魔しない範囲内で、現実的にできることは何でもするつもりだ。お互い多忙だから、何が実現するかどうかはわからないけど、そういうことが起こればいいなと思う。どうだろうね」