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ミニ・ドキュメンタリー『ザ・ローリング・ストーンズ・クロニクルズ』 エピソード2 「サティスファクション」公開

2023/02/16 23:57掲載
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The Rolling Stones Chronicles
The Rolling Stones Chronicles
ミニ・ドキュメンタリー・シリーズ『ザ・ローリング・ストーンズ・クロニクルズ』の「エピソード2 – サティスファクション」が公開。

60年代の音声/映像資料をザ・ローリング・ストーンズの(The Rolling Stones)音楽に乗せ、分断と動乱の時代を振り返るドキュメンタリーで、6つのエピソードで構成されています。

以下インフォメーションより

 ABKCOフィルムズは2月9日より、VEVO社が開設・管理するYouTubeチャンネルにて”ザ・ローリング・ストーンズ・クロニクルズ”を順次公開する。”ザ・ローリング・ストーンズ・クロニクルズ”は6エピソードから成るドキュメンタリー・シリーズで、各エピソードのサウンドトラックには、60年代にザ・ローリング・ストーンズが発表したヒット曲が1曲ずつ設定されている。それらの楽曲に組み合わせられるのは、バンドのメンバーや60年代を代表する著名人らの各話のテーマに関連するインタビューや、その時代に世界各地で発生した歴史的事件の記録映像である。各エピソードは2月9日から3月16日まで、毎週木曜日に1話ずつ公開される。

■シリーズ・トレーラー映像



その記念すべき第1弾となるのは「エピソード1 – ラスト・タイム」である。同エピソードのサウンドトラックには、表題通り、ザ・ローリング・ストーンズが1965年に発表したヒット・シングル「ラスト・タイム」 (全米9位、全英1位) が使用されている。このエピソードでは、黎明期のロックンロールやシカゴ・ブルースがストーンズの面々に与えた影響のほか、アメリカ発祥の文化を”逆輸入”したブリティッシュ・インヴェイジョンの皮肉などが描かれている。作中では、メンバーの憧れの的だったB.B.キングやリトル・リチャードなど数多くのミュージシャンの映像や、ロンドン出身のストーンズをシカゴに招いたときのことを語るマーシャル・チェスの肉声も使用される。このエピソードの最大の見どころを挙げるとすれば、未来のビジネス・パートナーであるミック・ジャガーと出会った日のことを語るキース・リチャーズのインタビューだろう。そのときジャガーは、当時はあまり知られていなかったR&Bやブルースの名作レコードを抱えて列車に乗っていたのだという。「盗みたくなるような代物を抱えてやがる」と思った、とリチャーズは上機嫌で語っている。

■ザ・ローリング・ストーンズ・クロニクルズ “ラスト・タイム” (エピソード1)


“ザ・ローリング・ストーンズ・クロニクルズ”の第2エピソード以降では、ザ・ローリング・ストーンズが時代を象徴する存在として君臨していた1965年から1969年までに起こった文化的な大変革が描かれていく。

例えば、英米両国で1位に輝いた大ヒット・ナンバーが流れる「エピソード2 – サティスファクション」 (2月16日公開) では、”性の解放”がテーマになっている。そこでは、デヴィッド・ボウイ (当時はまだジョーンズ姓を名乗っていた) が設立した”長髪男性に対する虐待防止協会 (Society for the Prevention of Cruelty to Long-haired Men) “についても触れられている。

■ザ・ローリング・ストーンズ・クロニクルズ “サティスファクション” (エピソード2)



 2月23日公開の「エピソード3 – シーズ・ア・レインボー」ではサイケデリアの大流行や、悪名高い”レッドランズの逮捕劇” ―― 67年、当時のリチャーズ邸で過ごしていたジャガーとリチャーズが、シンガーのマリアンヌ・フェイスフルら友人たちとともに薬物の不法所持で検挙された事件 ―― などが取り上げられる。

 また、1968年にパリなど世界各地で起きた学生運動をヒントに書かれた1曲が流れる「エピソード4 – ストリート・ファイティング・マン」 (3月2日公開) は、60年代後半に激化した社会運動を扱っている。その中心として語られるのは、人種差別の撤廃や同性愛者の権利保護、ベトナム戦争への反対運動、学生デモ、北アイルランド問題などに関連して各地で発生した闘争だ。作中では、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアや、「私たちの民族は何よりも、自由、正義、平等を手にする権利がある」という言葉を残したモハメド・アリらの音声/映像資料も使用されている。

 続く「エピソード5 – ジャンピン・ジャック・フラッシュ」 (3月9日公開) ではコンピューターの黎明期において、テクノロジーやその急激な推進に潜んでいた二面性が描かれる。そこでは核実験、宇宙飛行士、そしてストーンズの面々によるオリンピック・スタジオでのレコーディング風景 (ジャン・リュック・ゴダールが監督を務めた映画”ワン・プラス・ワン”にも使用された) などの映像を交え、東西冷戦、宇宙開発競争、レコーディング技術の進化といった時代の動きが語られていく。

  “ザ・ローリング・ストーンズ・クロニクルズ”の最終エピソードとなる「エピソード6 – ギミー・シェルター」は、3月16日に公開される予定だ。60年代終盤の変革と動乱をテーマにした同エピソードのサウンドトラックは、1969年のアルバム『レット・イット・ブリード』の記憶に残るオープニング・ナンバーである。ヒッピー・カルチャー、結成メンバーだったギタリストのブライアン・ジョーンズの葬儀とハイド・パークでの追悼コンサート、そして”オルタモントの悲劇”はすべて、この第6エピソードで語られる。その中のある場面で、ジャガーはインタビュアーに向けてこう話す。「若者のほとんどは、時代に振り回されることに不満を抱いている」。それに対し「あなたは何に不満を抱いていますか?」と尋ねられた彼はこう答える。「俺たちを振り回す、いまの時代だね」。

 「”ザ・ローリング・ストーンズ・クロニクルズ”では、彼らの音楽を歴史の流れと結びつけている」と語るのはこのシリーズのプロデューサーを務めるロビン・クラインである。「ザ・ローリング・ストーンズはあの時代を象徴する存在だったが、それと同時に彼らは、変化を推し進め、変化を映し出し、変化を引き起こす存在でもあったのだ」。

<ザ・ローリング・ストーンズ・クロニクルズ”公開スケジュール>
●2月9日 ザ・ローリング・ストーンズ・クロニクルズ “ラスト・タイム” (エピソード1)

●2月16日 ザ・ローリング・ストーンズ・クロニクルズ ” サティスファクショ” (エピソード2)

●2月23日 ザ・ローリング・ストーンズ・クロニクルズ “シーズ・ア・レインボー” (エピソード3)

●3月2日 ザ・ローリング・ストーンズ・クロニクルズ “ストリート・ファイティング・マン” (エピソード4)

●3月9日 ザ・ローリング・ストーンズ・クロニクルズ “ジャンピン・ジャック・フラッシュ” (エピソード5)

●3月16日 ザ・ローリング・ストーンズ・クロニクルズ “ギミー・シェルター” (エピソード6)