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科学的に人々を最も幸せにする曲はビーチ・ボーイズ「Good Vibrations」 音楽心理学者が式を考案

2023/02/16 15:51掲載
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The Beach Boys / Good Vibrations
The Beach Boys / Good Vibrations
ある音楽心理学者が考案した式によると、「人々を最も幸せにする曲」の1位はビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)の「Good Vibrations」でした。

音楽心理学の博士号を持ち、音楽と幸福の関係について幅広く研究しているマイケル・ボンシャー博士の式では「Good Vibrations」がすべての項目を満たしているそうです。

ハッピーな曲を作るには、メジャーキー、セブンス・コード、BPM137、強いビート、1小節に4拍子、ヴァース-コーラス-ヴァース-コーラスの構成という組み合わせが確実だとボンシャー博士は考えています。また、短いイントロ、繰り返されるリフ、大きな音量、明るいトーン、予測可能性と驚きが混在していることも必要です。

この式に沿った曲としては、ジェームス・ブラウンの「I Got You (I Feel Good) 」、Mマッドネスの「House of Fun」、P!nkの「Get the Party Started」などがあります。

英国のヨーグルト・ブランドMullerlightは、ボンシャー博士が考案した式に従って、科学的に設計されたハッピー・ソングの制作をJamie PとOliver Priceに依頼。「The Lighter Note」と題されたこの曲はSoundcloudで公開されています。

ボンシャー博士はプレスリリースでこう述べています。

「これまでの研究で、曲はメジャーキーであれば幸せだと感じられることが分かっており、そのスイートスポットは1分間に約137拍であることが分かっています。

私たちは“セブンス・コード”を面白みを加えるものとして好んでいます。通常のコードは3つの音を使いますが、“セブンス・コード”は音楽的な緊張感と安心感をもたらす余分な音を加えるのです。

また、陽気な曲はたいてい1-2-1-2のビートが強いので、一緒に踊ることができます。また、イントロが短いと、曲はすぐに盛り上がるので、長い間かけて徐々に高める必要もありません。

ハッピーソングの作り方としては、音量が大きく、トランペットやエレキギターなどの楽器が明るく弾むような音で、メロウな楽器は使わないようにします。そして、人々の記憶に残るような繰り返しのリズムやギターリフが入ると完璧です」

■「The Lighter Note」


■マイケル・ボンシャー博士が考案した式による「人々を最も幸せにする曲 TOP10」

1. “Good Vibrations” by The Beach Boys
2. “I Got You” (I Feel Good) by James Brown
3. “House of Fun” by Madness
4. “Get the Party Started” by P!nk
5. “Uptown Girl” by Billy Joel
6. “Sun Is Shining” by Bob Marley
7. “I Get Around” by The Beach Boys
8. “YMCA” by Village People
9. “Waterloo” by ABBA
10. “September” by Earth, Wind & Fire

■「Good Vibrations」のミュージックビデオ