ミートローフを支えたライヴ・バンドが『地獄のロック・ライダー』の新ヴァージョン制作　全曲公開

ミートローフ（Meat Loaf）を支えたライヴ・バンド、ザ・ネヴァーランド・エクスプレス（The Neverland Express）が再集結し、ミートローフの代名詞的アルバム『Bat Out Of Hell（邦題：地獄のロック・ライダー）』の全曲を再構築した新ヴァージョンを制作。『Paradise Found : Bat Out of Hell Reignited』と題したアルバムをリリース。YouTubeほかで聴けます。

ヴォーカルは、米オーディション番組『アメリカン・アイドル』の勝者ケイレブ・ジョンソン（Caleb Johnson）。

新しい『Bat Out Of Hell』は、オリジナル・アルバムとは異なるアレンジが施されており、長年のツアーで形作られたヴァージョンとなっています。

ザ・ネヴァーランド・エクスプレスのギタリスト、ポール・クルックは「ミートローフの曲はすべて、オリジナルのレコーディングとは全く異なるものに発展しているんだ。これはライヴ・アレンジ。我々ネヴァーランド・エクスプレスが何十年もミートローフと共に演奏してきたヴァージョンだ」と話しています。

また、楽曲「Bat Out Of Hell」の新録音は、44年前の問題を解決するものでもあるという。この曲のオリジナル・ヴァージョンはEキーで録音されましたが、「You Took the Words Right Out of My Mouth (Hot Summer Night)」「Heaven Can Wait」「All Revved Up with No Place to Go」と共に片面のレコードに収めるためにトラックをスピードアップする必要があったため、その結果、この曲のリリース・ヴァージョンはキーがFに上がっていました。

ポール・クルックは「そのせいでミートの声が違って、高く聞こえる。それはミートローフの全キャリアにつきまとった。チケット購入者はあの声を聴きたかった。これがいつも彼を悩ませていたんだ」と話しています。その解決策として、この曲の新しいヴァージョンではFのキーで録音。今回はテープをスピードアップする必要はなかったので、ジョンソンの声は録音されたとおりに聴こえます。