ブラック・サバスのトニー・アイオミ　リフを語る、トイレでリフを思いついたことはあるのか？

アイデアが浮かびやすい場所のひとつ、トイレ。ブラック・サバス（Black Sabbath）のギタリストであるトニー・アイオミ（Tony Iommi）は、トイレでリフを思いついたことがあるのでしょうか？　英Metal Hammer誌が、リフをテーマにしたインタビューの中で尋ねています。

同誌は以前に「史上最高のメタル・リフ」の投票を行い、トップに輝いたのはブラック・サバスの「Symptom Of The Universe」のリフでした。同誌は、どうやってこのリフを生み出したのかを、まず聞いています。

Ｑ：「Symptom Of The Universe」のリフを思いついたとき、どこにいたか覚えていますか?

「もうずいぶん前のことだからね。正直に言うと、覚えていない。おそらくリハーサルをしていたんだろうと思う」

Ｑ：リハーサルでリフを考えるという、そういうやり方なんですか？

「一般的にはそうだね。時々、家で思いついたものを忘れないようにテープに録音することもあるけど、あまりそういうことはしないね」

Ｑ：簡単そうに言っていますが...。

「あえて言うなら、そうだな、リフを思いつくのにそれほど苦労したことはない。その時を逃したら、もう二度と思いつかないかもしれないけど。俺はいろんなCDに、何年もかけて作った何百ものリフを収録している。オリジナルのサバスのもあれば、ディオ時代、イアン・ギランやトニー・マーティンがバンドにいたころのものまで、いろいろある。何が入っているのかさえわからない。いつか機会があったら全部聴いてみようと思っているんだ」

Ｑ：最後にリフを思いついて、「おお、これはちょっといい」と思ったのはいつですか？

「そうだな、まだ使っていないもので、いいなと思ったものがいくつかあるよ。サバスの最後のアルバム（『13』）からは、使ってないのが4つか5つくらいある。最近、それらが収録されたCDを聴いた。“すごいな、いいな、なんで使わなかったんだろう”と思ったよ」

Ｑ：トニー・アイオミのリフで一番好きなのは何ですか？

「それは難しいな。“Into The Void”は好きだな。ディオと一緒にやった曲も好きだ。“Heaven And Hell”はいいリフだったし、“Neon Knights”もそうだ。好きなものはたくさんある。俺らがやったものはほとんど全部好きだよ」

Ｑ：自分のリフ以外で、史上最高のリフは何でしょうか？

「それはもっと難しいね。過去から現在に至るまで、たくさんの素晴らしいリフがある。でも、ディープ・パープルの“Smoke On The Water”は外せないね。もちろんツェッペリンの曲もたくさんある。ジミー・ペイジは素晴らしいリフをいくつも持ってるよ」

Ｑ：トイレに座っている時にリフが頭に浮かんだことはありますか？

「（笑）うん、そうだね。いつも違う時間、違う場所でリフが浮かんでくる。いつ魔法がかかるかわからないんだ」