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キングストン・ウォール 90年代に残したスタジオ・アルバム3枚が新ミックス&マスタリングで再発

2023/01/17 20:42掲載
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Kingston Wall / II
Kingston Wall / II
フィンランドのサイケデリック/プログレッシブロック・バンド、キングストン・ウォール(Kingston Wall)。高い評価を得ている1990年代に残した3枚のスタジオ・アルバムが新たなミックス&マスタリングで再発されます。

リリース・スケジュールは、『I』 (1992年)は2023年3月〜4月に、『II』(1993年)は2023年秋に、『III - Tri-Logy』(1994年)は2024年春に発売予定です。

新しいミックスは、キングストン・ウォールのライヴ・ミキサーであり、『II』と『III - Tri-Logy』を録音したRobert Palomakiが担当する予定です。

Palomakiはプレスリリースで、こう述べています

「キングストン・ウォールのアルバムは、かつて非常に早く作られていた。レコーディングにはかなりの時間をかけたかもしれないが、ミキシングは週末に数回程度で終わっていた。ビートルズの新しいミックス・アルバムを聴いたとき、キングストン・ウォールでも同じことをしたいと思った。リマスタリングを行ったとしても、最終的な仕上がりに大きな改善は見られないため、リミックスを行わなければならない。オリジナルの美学はそのままに、1990年代前半の技術的・時間的制約を克服したい。そうすれば、ある意味、まったく同じでありながら、よりよい結果を得ることができるはずなのです」

もちろん、その作業は簡単なものではありませんでした。プレスリリースによると、『I』のオリジナルアナログテープを復元し、素材をミックスするだけで6ヶ月を要したそうです。テープの状態は悪く、トラックが欠落していたり、同じテープに録音された過去のアルバムの音楽まで入っていたという。

「Petri Wallinと共にキングストン・ウォールの音楽を数週間、レコーディング・エンジニアとミキサーとして担当したことがあります。その歴史は、キングストン・ウォールの美学を理解するための音盤となり、この作品における私の指針となったのです。そこから、できること、できないことの線引きをしました。キングストンであれば、どんなことでもできるはずだ。そうでないものは、たとえその解決策が技術的に優れていたとしても、やらなかった」と、Palomakiは自身のミキシング哲学を語っています。