HOME > ニュース >

リック・ウェイクマン メロトロンとの出会いを語る その直後にボウイ「Space Oddity」で演奏

2023/01/11 18:03掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
David Bowie, Rick Wakeman
David Bowie, Rick Wakeman
イエス(Yes)等で知られるリック・ウェイクマン(Rick Wakeman)はメロトロンとの出会いを語る。ちょうどデヴィッド・ボウイ(David Bowie)が「Space Oddity」をレコーディングしている頃でした。ウェイクマンはボウイからの誘いで、同曲でメロトロンを演奏しています。サンディ・ケイが2021年に行ったウェイクマンへのインタビューの拡大版が新たに公開されて、その中で話しています。

「あるバンドのセッションをやっていて、僕は彼らと一緒にオルガンを演奏することになっていた。スタジオに行き、ハモンドオルガンをたくさんトラックに乗せると、スタジオの隅にメロトロンが置いてあった。彼らはちょうど入手したばかりだった。僕がそれを指差すと、彼らは“ああ、ちょっと前に届いたんだけど、チューニングが合わないから使ってないんだ”と言っていた。彼らが他のことをやっている間にちょっと休憩がてら“やってもいい?”と聞いたら、“もちろんいいよ”と言われた。それで、スイッチを入れてみた。これまで一度も演奏したことがなかった。簡単に言うと、音が録音されたテープが何本も並んでいるんだよ。鍵盤を押すと、テープが再生ヘッドに押しつけられる。でも、鍵盤を押せば押すほど、モーターに負担がかかって、速度が遅くなる。だから、チューニングが狂ってしまう。そこで、ちょっといろいろと試してみたんだ。そして、ある指使いをすると、注意深くやればチューニングが狂わずにすむという方法を見つけたんだ。彼らは驚いていたよ。

気がつくと、デヴィッド・ボウイからメロトロンの管理を手伝ってほしいという電話がかかってきていた。それで僕はロンドンに車を走らせると、デヴィッドもそこにいて、彼がレコーディングしていたのは“Space Oddity”だった。

数日後、ボウイは僕を再び招待してくれた。僕は彼の家に行き、彼のアコースティックギターで演奏した。『Hunky Dory』に収録される予定だった曲をね。彼はミュージシャンに対して信じられないほど寛大だったので、一緒に仕事をするにはとても良い人だと思った。彼は本当に職人気質で、素晴らしいソングライターだった。歌詞はいつも素晴らしかった。彼らはフォークの世界から来た人たちだから、いつもストーリーを語っていた」