イギー・ポップ　“嫌いな”グラミー賞から生涯功労賞を受け取った理由を語る

イギー・ポップ（Iggy Pop）は2020年に「グラミー賞 特別功労賞生涯業績賞（Grammy Lifetime Achievement Award）」を受賞しましたが、最初は、グラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーがなぜ自分に連絡を取ろうとしているのかよくわからず、何かくだらないことのためだと思っていたため、マネージャーに「話したくない。あいつらは嫌いだ」と言い続けていたという。英Classic Rock誌のインタビューの中で振り返っています。

「状況が変化し、社会は俺を半ば受け入れてくれた。グラミー賞の人たちは何度も俺に電話をかけてきたけど、俺はマネージャーに“彼らとは話したくない。あいつらは嫌いだ。彼らは俺を博物館の展示物か何かにしたいんだよ”と言い続けていた。それから数ヵ月後、グラミー賞の担当者と話したら、彼女は“あなたに特別功労賞生涯業績賞を差し上げます。あなたがいなければリル・ナズ・Xもビリー・エイリッシュもいないんです”と言われた。彼女によると“あなたは今年の受賞リストの上位にいるアーティストに直結する存在”なんだという。一人の人間が言ったことなんだけど、俺はそれを価値あるものとして受け止めることにしたんだ」