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はっぴいえんどとは何だったのか? 現代の視点から描き出す『はっぴいえんどの原像』発売

2022/12/06 18:31掲載
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はっぴいえんどの原像
はっぴいえんどの原像
『ゆでめん』から53年、はっぴいえんどとは何だったのか? 膨大な資料や関係者インタビューをひもとき、60年代に彼らが音を出す瞬間までの道のりと、あの音楽が生まれた1970年代初頭のリアルな彼らを現代の視点から描き出す。書籍『はっぴいえんどの原像』がリットーミュージックから2023年1月20日発売。著者は、サエキけんぞう、そして、はっぴいえんど人脈とも交流がある評論家の篠原章。
■『はっぴいえんどの原像』
サエキけんぞう(著)/篠原 章(著)

定価:2,200円 (本体2,000円+税10%)
発売日:2023.01.20

<内容>
『ゆでめん』から53年、はっぴいえんどとは何だったのか?
細野晴臣、大滝詠一、松本隆、鈴木茂から成る日本のロック・バンド〈はっぴいえんど〉の影響力は、それぞれの活躍により、より一層大きなものになった。しかし、その魔法のような音楽がどうして生まれたのか? どんな風に組み立てられていったのか? 70年代初頭の風景にどう共鳴していったのか? 納得のいくような説明を描く本に出会ったことがない。本書では、膨大な資料や、関係者インタビューをひもとき、60年代に彼らが音を出す瞬間までの道のりと、あの音楽が生まれた1970年代初頭のリアルな彼らを現代の視点から描き出す。『ゆでめん』から53年、その現場や、その音楽性の真実に触れながら、今こそ勇気をもって、はっぴいえんどの正体を語り尽くそうではないか! 著者は、パール兄弟他で活躍するミュージシャン・サエキけんぞうとはっぴいえんど人脈とも交流がある評論家、篠原章。

【目次】
序 たとえば渋谷とはっぴいえんど
第1章 はっぴいえんどができるまで
第2章 はっぴいえんどのバックグラウンド(1)〜米軍基地と夜遊びカルチャー
第3章 はっぴいえんどのバックグラウンド(2)〜反戦・反体制カルチャーとURC
第4章 はっぴいえんどと漫画カルチャー〜『ゆでめん』は『ガロ』、『風街ろまん』は『COM』である
第5章 『ゆでめん』は『ア・ロング・バケイション』?
COLUMN はっぴいえんどファンの原像
第6章 ミッシングリンクを埋める幻のライブ発見!
考察 「ゆでめんリスト」から読み解くはっぴいえんどの世界観
第7章 はっぴいえんどの新機軸〜「です」調ロック語法とその影響力
第8章 3枚目『HAPPY END』の〝飛航〟状態
第9章 はっぴいえんどは日本とアメリカに「さよなら」できたのか?
COLUMN はっぴいえんどラスト・コンサート〜1973-9-21〜リアルな体験記

<著者プロフィール>
サエキけんぞう
アーティスト・作詞家。1980年ハルメンズ『近代体操』でデビュー、86年パール兄弟『未来はパール』で再デビュー、2003年『スシ頭の男』でフランス・デビュー。作詞家として、沢田研二、モーニング娘。、サディスティック・ミカ・バンド、他多数に提供。著書『歯科医のロック』(角川書店)他多数。12年著書『ロックとメディア社会』(新泉社)でミュージックペンクラブ賞受賞。最新刊『エッジィな男 ムッシュかまやつ』(共著・リットーミュージック/2017年)。

篠原 章(しのはら あきら)
1956年生まれ。大東文化大学教授などを経て評論家。日本のロックと沖縄問題が主たるテーマ。著書に『J-ROCK123』(講談社/1996年)、『沖縄ナンクル読本』(共編著・講談社/2002年)、『日本ロック雑誌クロニクル』(太田出版/2004年)、『沖縄の不都合な真実』(共著・新潮社/2015年)など。