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映画『フラッシュダンス』『フェーム』の主題歌が大ヒット 歌手/俳優のアイリーン・キャラ死去

2022/11/27 01:03掲載
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Irene Cara
Irene Cara
映画『フラッシュダンス』や『フェーム』の主題歌が大ヒットした歌手/俳優のアイリーン・キャラ(Irene Cara)が死去。彼女の広報担当者であるジュディス・A・ムースはキャラのSNSアカウントで、キャラがフロリダの自宅で亡くなったことを発表し、死因は「現在のところ不明」と書いています。63歳でした。

以下、SNSで発表された声明より

「深い悲しみとともに、彼女の家族を代表してアイリーン・キャラの逝去を発表します。アカデミー賞女優、シンガー、ソングライター、プロデューサーである彼女がフロリダの自宅で亡くなりました」「彼女は美しい才能の持ち主で、そのレガシーは音楽と映画を通じて永遠に生き続けるでしょう」

アイリーン・キャラはニューヨーク・ブロンクス生まれ。幼い頃からテレビで子役として活動。

1980年に映画『フェーム』に出演。キャラはこの映画に出演しただけでなく、映画の主題歌「Fame」を歌唱した。当初、監督はキャラにこの曲を歌いこなす音楽的才能があるかどうか疑っていましたが、本作の音楽を担当した作曲家のマイケル・ゴアは彼女の歌を聞いた後、すぐに監督に電話をかけ、強力な歌唱力があることを知らせたという。「Fame」は大ヒットし、映画『フェーム』の中でキャラが歌ったもうひとつのナンバー「Out Here on My Own」と共にアカデミー賞にノミネートされ、「Fame」がアカデミー歌曲賞を受賞した。

1983年には、映画『フラッシュダンス』の主題歌「Flashdance... What a Feeling」を歌い、この曲は全米1位となり、世界中で大ヒットを記録した。この曲はアカデミー歌曲賞、グラミー賞の最優秀女性歌唱賞などを受賞した。

大ヒットにもかかわらず、当時のレコード会社との契約により、ほとんど報酬を受け取れず、レコード会社との10年にわたる法廷闘争を行う。そのため、1980年代半ば以降は音楽活動はほとんど行うことができなかった。この裁判には1993年に勝訴、彼女はヒット曲の印税を得られるようになった。

その後の10年間、カーラは映画と舞台の両方で活躍し続け、クリント・イーストウッドとバート・レイノルズが共演した映画『シティヒート』などに出演。また、ルー・リードやオリータ・アダムスなどのバックシンガーとしても活躍した。