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過去70年間の全英No.1シングル1404枚を全て所有する、世界で唯一のコレクターを特集

2022/11/19 20:21掲載
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‘I don’t really know why I started it!’ Dave Watson and his collection of UK No 1 singles. Photograph: Graeme Robertson/The Guardian
‘I don’t really know why I started it!’ Dave Watson and his collection of UK No 1 singles. Photograph: Graeme Robertson/The Guardian
世の中には様々な音楽コレクターがいますが、過去70年間の全英No.1シングル1,404枚をすべて所有している、世界でおそらく唯一のコレクターを英ガーディアン紙が特集しています。

今年、全英シングルチャートは1952年のチャート誕生から70周年を迎えました。この70年の間にNo.1シングルに輝いたのは1,404曲あるそうで、その完全コレクションを唯一持つ男こそ、55歳のデイヴ・ワトソンです。

レコード店で働いていた母を持つワトソンは、80年代のあるクリスマスに、ヒット・シングルのギネスブックをプレゼントされたことからヒットチャートに興味を持ちはじめたという。

実際に集め始めたのは1988年から。その時点ですでに605枚の全英No.1シングルがありました。イングランド中南部のハイウィカムで育ったワトソンは、ロンドンに行って音楽フェアや中古レコード店を探して回ったり、Time Out誌やLoot誌の広告をチェックしたり、レコードディーラーに手紙を書いたりして、歴代のシングルを探しました。

シングルは古いものほど見つけるのが難しいのですが、しかし彼は、移行期にシングルが2つのフォーマットでリリースされていた場合は、よりレアなものを選ぶなどして、このチャレンジを楽しでいました。

2000年頃にeBayを見つけたことが転機となりました。当時、ワトソンの「まだ持っていないリスト」に残っていたシングルは10枚以下でした。「(eBayで残りの6枚を見つけたとき)“これはすごい”と思ったことを覚えているよ。それまで何度も何度も探していたのに、入力したらそこにあったんだよ」と話しています。その後、彼は「まだ持っていないリスト」を制覇します。

2005年にデジタル・ダウンロード、2014年にストリーミング楽曲がそれぞれシングル・チャートの対象となりました。それに伴い、ワトソンはNo.1曲をダウンロードしてCDに焼き付け、プリントアウトしたジャケット・カヴァーとラベルを付けるようになったそうです。

ワトソンのシングル・コレクションは現在、彼の自宅に展示されています。

彼自身は最近のチャート音楽はあまり好きではないそうですが、ワトソンはこの趣味をすぐにやめることはないという。

「よくある話さ。今さらやめるなんて馬鹿げてるから、出来るだけ長く続けるつもりだよ。それが僕のやるべきことなんだ」