
Brian May + Friends / Star Fleet Project
クイーン(Queen)の
ブライアン・メイ(Brian May)が
エディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)らと制作したEP『Star Fleet Project』(1983年)。ブライアンによると、ボックスセットが2023年半ばにリリース予定です。
ブライアンはVarietyのインタビューの中で、自身のソロ作品のリイシュー企画のゴールド・シリーズの第3弾として『Star Fleet Project』のボックスセットに取り組んでいて「おそらく来年半ばにリリースされる予定」と話しています。
『Star Fleet Project』はブライアン・メイ&フレンズ名義でリリースされたEPで、1曲目の「Star Fleet」は永井豪原作の特撮人形劇『Xボンバー』が英国で放送された際のテーマ曲をカヴァーしたもの。ブライアンの息子が『Xボンバー』の大ファンであり、それがきっかけでカヴァーしています。アレンジはブライアンが手がけています。
レコーディングにはギターにエディ・ヴァン・ヘイレン、ドラムにREOスピードワゴンのアラン・グラッツァー、ベースにジェフ・ベックやロッド・スチュワートとも共演したフィル・チェンらが参加しています。
ブライアンはインタビューの中で「Star Fleet」について、こう話しています。
「エディ・ヴァン・ヘイレンやフィル・チェンとジャムっているテープがオープンになることに、とても興奮しているよ。エドはいないので、とても感慨深い。フィルもそうだよ。アレックス(ヴァン・ヘイレン)と話しているうちに、エドともっと親しくしていたらよかったのにと思うようになった。それについては、大きな後悔があるよ。彼は素晴らしい魂を持っていた。決して大人にならず、決して大人になることを望まず、決して大人になるべきではなかったピーターパンだった。彼はまだ僕たちと一緒にいるべきだった。(テープで)彼と僕の話を聞いていると、スタジオでは完全に彼に負けている気がした。だけど、とても楽しい。あれだけのことができる男のそばにいられるのは、僕にとって何よりの喜び。とても光栄なことだよ。スタジオでは、僕たちがリック(フレーズ)を交換し合っているのが聴こえる。“Star Fleet”のオリジナル・ミックスはあまり好きではなかったので、それをクリーンアップした。これでEVHの音はより大きくなった。エディのソロの発展形が聴けるだろうね。彼がやったことの中で最高のものの一つだと僕はいつも思っていた...エド・ヴァン・ヘイレンの作品の中でも本当に不滅の名作だよ。(ボックス・セットが発売されるクイーン)『The Miracle』以上に、すべてを提供するよ。すべての曲のすべてのテイクをね。うまくいかなかったこと、笑ったこと、新しいことを見つけたこととか」
またブライアンは同じインタビューの中で、「クイーンのアルバムの中で、まだボックスセットのレアリティ扱いになっていないものが他にもあることを考えると、発掘してリリースすべき逸品が他にも残されていると言っていいのでしょうか?」と尋ねられ、こう話しています。
「ありえるね。そこに戻ってみないと、本当のところはわからない。結果的に『The Miracle』の周辺にこれほど多くの未発表作品があるとは予想していなかった。もっとたくさんの隠された宝物が見つかると思うよ、うん」