HOME > ニュース >

あるギタリストが素晴らしい残響音を求めて原子力発電所へ 稼働することはなかった原子炉で演奏 映像公開

2022/11/08 16:36掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Paul Davids - Playing Guitar in a Nuclear Reactor
Paul Davids - Playing Guitar in a Nuclear Reactor
あるギタリストが素晴らしい残響音を求めて原子力発電所へ。実際に稼働することはなかった原子炉に入って演奏しています。彼は「普通はアンプやスピーカーから音が聴こえてくるけど、ここではリバーブに包まれ、音を全身で感じることができるんだ。とても感動的だよ」とコメントしています。この様子を撮影したミニ・ドキュメンタリー映像が公開されています。

このギタリストはユーチューバーとして活躍しているオランダ人のポール・デイヴィッド。彼はマイクメーカーのLewitt Audioに招待され、オーストリアのツヴェンテンドルフ原子力発電所を訪れています。この発電所は完成したものの、1978年に行われた国民投票の結果、実際に稼働することはありませんでした。

デイヴィッドは発電所の中で途中、冷却室(通常は水で満たされている巨大な部屋)にも訪れて、アンプをセットアップして洞窟のような音響をチェックしています。デイヴィッドを案内するガイドは「稼働中の原子炉なら、ここにいることはできません。放射能がひどくて、私たちは死んでしまいます」と説明しています。

その後、デイヴィッドは、稼働中なら原子炉の炉心が保管されていたであろうエリアを訪れ、2台のアンプと4本のマイクをセットしてパフォーマンスを行いました。その結果、音はまるで平原を横切る雷のように、延々と鳴り続けています。