フレディ・マーキュリーがかつて所有していたロールス・ロイスがウクライナのために競売　4750万円で落札

フレディ・マーキュリー（Freddie Mercury）がかつて所有していたロールス・ロイスがウクライナのためにオークションに出品され、286,250ポンド（約4750万円）で落札されています。

出品されたのは1974年製のロールス・ロイス シルバーシャドウで、1991年に亡くなるまで10年以上にわたってフレディが所有していました。

フレディのパーソナル・アシスタントだったピーター・フリーストーンによると、フレディは運転免許証を持っていませんでしたが数台の車を所有していたという。ロンドンではロールス・ロイスが主な移動手段でした。

フレディが亡くなった後は、妹のカシミラ・クックが2013年にオークションに出品するまで所有していました。この時の購入者はウクライナ人のタレント／歌手のヴェールカ・セルヂューチュカでした。

クイーンの大ファンであるセルヂューチュカは当初、ウクライナにクイーン博物館を設立するためにこの車を購入しました。しかし、ロシアがウクライナに侵攻したことより計画が変更され、彼はこの車をオークションにかけ、その収益をウクライナの紛争で負傷した人々のための義肢、再建手術、心理的サポート、リハビリテーションの専門病院「スーパーヒューマンセンター」に全額寄付することにしました。

同病院は2023年初春に開院予定で、ウクライナの英雄や一般市民の生活と健康の回復を支援する役割を担います。今回の落札額はスーパーヒューマンズ・センターで医師を養成し、最高の補装具ケアを導入するために使われます。

今回のロールス・ロイスは、長期間保管されていたため、走行前に点検を受ける必要があるとのこと。オークションは、オークション大手のサザビーズ主催で11月5日にロンドンで開催されました。



■サザビーズ『1974 Rolls-Royce Silver Shadow』ページ
https://rmsothebys.com/en/auctions/lf22/london/lots/r0015-1974-rolls-royce-silver-shadow/1296059