ポリス(The Police)のドラマー、
スチュワート・コープランド(Stewart Copeland)は「僕の人生を変えた10枚のアルバム」を発表。米Goldmine誌企画
●バーンスタイン / ストラヴィンスキー「春の祭典」「火の鳥」
「レバノンの家でペルシャ絨毯の上を這いずり回っていた6歳の僕にとって、この音楽は構造化された秩序と荒れ狂う混沌を組み合わせたパターンにつながり、それ以来、僕が作ってきたすべての音楽のDNAの種をまいた」
●Dave Brubeck Quartet, Time Out
「技術的には間違ったジャズだけど“Blue Rondo A La Turk”と“Take Five”は、そのエキゾチックな拍子でリズムのルールをリセットした。7歳の頃から今日に至るまで、“Take Five”のドラムソロを聴くと感動で涙が出そうになる」
●The Beatles, Help!
「僕が最初に手にしたLPは、年上の兄弟や親から譲り受けたものではなかった。13歳の僕にはすべてが神秘的で、幼い僕の心をわしづかみにした。ザ・キンクスやストーンズには、もっとエッジの効いた刺激的な曲があったが、ビートルズほど一貫して素晴らしいアルバムを作ったバンドは他になかった」
●Buddy Rich, Swingin’ New Big Band
「僕の現在のジャズに対する免疫力は、ジャズ仲間たちによって、間違ったジャズ(白人ビッグバンド)で育てられたことに起因している。でも、ドラムセットの妙技については、間違いなくバディが1966年に基準を設定し、それ以来到達していない。OK、議論してみてよ」
■The Doors, Strange Days
「ベイルートに住む14歳の僕にとって、このアルバムは不気味で怖いものだったけど、魅力的だった。ドラッグがなくても、心を広げてくれた」
■Jimi Hendrix Experience, Are You Experienced
「そして、ヘンドリックスが登場した。すべてが変わった。それまでのものがすべてゴミになった。ドラマーになるかギタリストになるか、どちらを夢見るか決めかねていた。あの燃えるようなドラムとギターは、ストラヴィンスキーからビートルズまで、あらゆるものの上に重なるようになった」
■Mahavishnu Orchestra, The Inner Mounting Flame
「昔はこれがジャズだとは思わなかった。どちらかというとアーバン・プログレに近い。とにかく、僕はビリー(コブハム)のチョップを理解した最初の子供で、僕がいたバンドは僕のことを嫌っていた。それはそれで楽しかったんだけど、その後レゲエに救われたんだ」
■Leo Kottke, 6- and 12-String Guitar
「10年おきくらいにこのアルバムに戻って、完全に再発見しています」
■Bob Marley & the Wailers, Burnin’
「そして、レゲエが登場した。ドラムが何をやっているのか理解するのに一生懸命聴く必要があった。キックとスネアが一緒に3つ? すべてがひっくり返り、逆さまになる。でも、僕が育ったアラビアの音楽と同じようなものだった。僕はそのグルーヴにぴったりと合うようにあらかじめプログラムされていたんだ」
■Steve Reich, Drumming
「コープランドとストラヴィンスキーがジャズを始めたとき、オーケストラ音楽はデッドゾーンに入ったようだった。スティーヴ・ライヒ、フィリップ・グラス、ジョン・アダムズがオーケストラ音楽に美を取り戻すまで、概念的な代数的音楽は人々をコンサートホールから追いやった。これは非常に画期的なもので、同時に心を打つ美しさも備えていた」
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