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ニール・ショーン ジャーニーの名曲を語る 「Don't Stop Believin'」は完成時に「みんなに“この曲は大ヒットするよ”と言った」

2022/08/20 21:15掲載(Last Update:2022/08/20 21:41)
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Neal Schon
Neal Schon
ジャーニー(Journey)ニール・ショーン(Neal Schon)はバンドのヒット曲の逸話をGuitar Worldのインタビューの中で語っています。「Don't Stop Believin'」はほぼ完成したとき、「僕は部屋にいるみんなに向かって“この曲は大ヒットすると思うよ”と言った」と話しています。

●「Don't Stop Believin'」

「アウトロでサビを初めて聴くことになるけど、これはあの時代、そして今も、ラジオで曲を流そうとするならば、あらゆる自然のルールに完全に反している。格言では“退屈させるな。サビに行け”だからね。

この曲の場合、サビは曲の終わりまでなかった。サビの前に短いギターソロがあるんだけど、“Don't Stop Believin'”のサビのメロディーを僕は当然のように弾いているんだ。そのメロディーを弾いた直後、みんながサビを聴くことになるんだけどね。スティーヴ(ペリー)は僕に向かって、“えっ、僕が歌うメロディーを弾くの?”と言ったけど、僕は“いいじゃないか。いい曲だよ”と言ったんだよ。

曲ができてミックスがほぼ完成したとき、僕は部屋にいたみんなに向かって“この曲は大ヒットすると思うよ”と言った。シングルとしてリリースされ、最初はそれほど大ヒットではなかったけど、最終的には大ヒットになった。みんなが追いつくのに時間がかかったんだよ!

ジョナサン(ケイン)はスティーヴと一緒に“Don't Stop Believin'”の歌詞を書いたけど、これは彼が音楽業界で成功しようとしていたとき、あまり運がなかったときに父親からもらった言葉だったと思う。父親が“諦めるな、息子よ”とね。そこから生まれた言葉なんだ」



●「Wheel in the Sky」

「俺たちは最初の3枚のアルバムを完成させていた。その時点ではまだメンバーは変わっていなかったし、みんなでステーションワゴン2台に乗って移動していたんだ。1台の車に8、9人乗っていたかな。

(元ジャーニーのドラマー)エインズレー・ダンバーがハンドルを握って長い道のりを旅したこともあった。みんな休憩をとって、道端に車を停めて小便をしていたよ。

その日はたまたまロード・マネージャーのパット・モローが運転していたんだけど、彼はちょうど疲れていた。今は天国で休んでいる昔のマネージャー、ハービー・ハーバートが電話越しに“パット、こうしろ、ああしろ”って怒鳴っていたんだ。パットは“車を止めなきゃ。休憩が必要だ。キャンディバーが欲しい”と言った。

それで僕たちはガソリンスタンドで車を停めた。僕はアコースティックを取り出して車のボンネットに座ってコードを鳴らし始めた...ヴァースとBセクションを全部考えたら、数分でサビが出てきた。

当時のベーシストだったロス・ヴァロリーと彼の妻ダイアンが、彼女が書いた詩を渡してくれたんだけど、その中に“Wheels are turning on my mind”という一節があったのを思い出した。どこから来たのかわからないけど、コーラスでDマイナーコードを弾いていたら、“Wheel in the sky keeps on turning. Don’t know where I’ll be tomorrow”と歌っていたんだ。

その頃、(レコード会社の)CBSがやってきて、“フロントマンが必要だ、さもなければ落とすぞ”と言われた。それでロバート・フライシュマンと一緒に作曲を始めたんだけど、それが一緒に作った最初の曲だったんだ」。



●「Any Way You Want It」

「この曲はサウンドチェックの時に生まれたもので、確かシン・リジィとのツアー中かツアー直後だったと思う。僕は大ファンだったから、彼らのクールなサウンドのリフに触発された典型的なケースだったね。

曲全体を通してシンプルなリフを思いついたんだけど、これも3つのコードで構成されている曲で、それだけなんだよ。1時間という短い時間で完成させた。この曲は現在、ダウンロード数が2番目に多い曲なんだ。クレイジーだね」



●「Patiently」

「スティーヴと一緒に書いた最初の曲。確かエマーソン、レイク&パーマーとのツアー中だったと思う。当時のマネージャー、ハービー・ハーバートは、スティーヴがバンドに参加する前に、ケミストリーがあるかどうか確かめるために、スティーヴと僕を会わせたがっていたんだ。

部屋に座って、私が弾くと、彼はそれに合わせて歌い始めた。彼はこの曲に合うような歌詞をいくつか持っていたんだと思う。30分ほどで完成させたと思うよ。“僕たちは曲作りの相性がいいんじゃないかな!”と思ったね」