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スティーヴ・ヴァイ 「テクニックは自分が何をしたいのかによって必要な量が変わる」「テクニックを超えてどれだけ深く入り込めるかが大事」

2022/08/16 17:12掲載
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Steve Vai
Steve Vai
スティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)は、音楽理論の知識や高度なテクニックの習得が作曲時の自発性や直感にどのように影響するかについて話す中で、「テクニックは、自分が何をしたいのかによって、必要な量が変わってくる」「どれだけのテクニックが必要なのか、バランスをとらなければならない」と語り、「ボブ・ディランのような人は自分の主張を伝えるのにギターテクニックはそれほど必要ない」「テクニックを超えてどれだけ深く入り込めるかが大事」だと語っています。

「僕はずっとすべてを手に入れたいと思っていた。音楽理論にも魅了されたよ。音楽は美しい言語であり、芸術のように見えた。もし僕が学問的なことをすべて理解していれば、テクニックよりも、もっと深いところで、本当に良いものが生まれるはずだと直感的に思っていた。

スポーツでも、ビジネスでも、芸術でも、どんな分野でも、自分の器を磨く時期、テクニックに集中する時期がある。そして、そのテクニックは、自分が何をしたいのかによって、必要な量が変わってくる。僕はいつも、特定の方法でギターを弾いたり、特定のタイプの音楽を作ったりすることが好きだった。だから、たくさんのテクニックが必要だったんだ。

ボブ・ディランのような人は、自分の言いたいことを伝えるのに、ギターのテクニックはそれほど必要ない。だから、人は自分の言いたいことを伝えるためにどれだけのテクニックが必要なのか、バランスをとらなければならないんだ。

テクニックの魅力に取り付かれ、それに溺れてしまうことはよくある。それは悪いことではない。だって、信じられないほど素晴らしいテクニックを持つ人を見て楽しむ人たちがいるからね。

でも、音楽の寿命や誰かに与える影響という点では、別の次元、いわばテクニックを超えてどれだけ深く入り込めるかに関係していると思うんだ。それが、僕の興味の対象だったんだ。

勉強と執筆に集中すると、音楽がそのように聴こえる時期がある。今でも時々、表現としてそうすることがある。でも普通は、学問はただのツールになり、テクニックは創造的なツールになる。いわば、人がテクニックのツールになるのとは対照的なんだ」