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TOTOのデヴィッド・ペイチ、優れたセッション・プレイヤーとはどのようなものなのか語る

2022/08/15 18:48掲載
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David Paich
David Paich
TOTOデヴィッド・ペイチ(David Paich)は、初のソロ・アルバム『Forgotten Toys』のリリースにあわせ、Rock Cellar Magazineのインタビューに応じ、優れたセッション・プレイヤーとはどのようなものなのか語る。またスティーリー・ダン(Steely Dan)マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)ポール・マッカートニー(Paul McCartney)についてにも話し、さらに、もっと多くの人に聴いてもらいたい自身の楽曲はTOTOの「Spiritual Man」だとも話しています。

Q:あなたはセッション・ミュージシャンとして、多くの偉大なアーティストと仕事をしてきました。優れたセッション・プレイヤーとはどのようなものでしょうか? どんな優れたミュージシャンでもなれるものなのでしょうか?

「そうでもないよ。ただ単に優れたミュージシャンであればいいというわけではない。多様性が必要だし、サイトリーディング(※楽譜などを初見で演奏する)が上手でなければならない。そうでない場合は、僕のように耳がよくなければならないんだ。

つまり、あらゆる種類の音楽に慣れ親しみ、本物であることが大切。そして、レコーディングのランプが点灯しても緊張しないで、気持ちよく演奏できることだね」

Q:スティーリー・ダンのセッションについていくつか教えてください。彼らはとても秘密主義的に見えました。ウォルター・ベッカーとドナルド・フェイゲンはどのように仕事をしたのですか?

「彼らは自分たちのサウンドとそのプロセスに対して非常に独占的。その内輪に入れる人はごくわずかだった。そうすることで、一緒に演奏するときに何が起こっているのかがよくわかるんだよ。とても風変わりで、とても愉快で、とても知的なんだ、スティーリー・ダンはね。彼らとの仕事はとても楽しかったよ」

Q:あなたはマイケル・ジャクソンのアルバム『Bad』と『Thriller』の楽曲をアレンジしました。このアルバムについてはどう思っていますか?

「僕の最高の思い出のひとつは、史上最も売れたアルバム『Thriller』でマイケル・ジャクソンとコラボレーションしたこと。ジャクソンとポール・マッカートニーのデュエット曲“The Girl is Mine”のアレンジを手伝ったことは、今でも僕のキャリアの中で音楽的なハイライトになっているよ」

Q:スタジオの向こう側にポール・マッカートニーがいるのはどうですか?

「まだ少し緊張するけど、もう気にならないほど慣れたよ」

Q:ポール・マッカートニーやエルトン・ジョンのような巨人たちと一緒にいるとき、彼らとは話をするのですか?それとも、すべて仕事なのでしょうか?

「話はそんなにしないけど、でも、ポール・マッカートニーは“The Girl Is Mine”を演奏し終わったとき、“君たちを見てると、昔のバンドを思い出すよ。いつも一緒にバンでドライブして、車の後ろに4人で乗っていたんだ。本当に愛すべきことだった”と話していたよ」

Q:好きなセッション・プレイヤーは?

「ラリー・ネクテル。(サイモン&ガーファンクル)『Bridge Over Troubled Water』など多くのセッションを担当しました」

Q:好きなキーボーディストは?

「グレッグ・フィリンゲインズ」

Q:過去または現在のアーティストで、共演したいと思うアーティスト。

「ローリング・ストーンズ」

Q:もっと多くの人に聴いてもらいたいあなたの曲は何ですか?

「(TOTOのアルバム)『Falling In Between』の“Spiritual Man”」



Q:もしあなたがTOTOに入っていなかったら、どんなバンドに入ればよかったですか?

「何年も前にさかのぼらなければならないけど、スモール・フェイセスかローリング・ストーンズだろうね」